週刊アサヒ芸能3月3日号に掲載した、清原容疑者の元同僚であり、ブツの調達の仲介役でもあった野村貴仁氏の独占告白が反響を巻き起こしている。シャブ地獄に堕ちていった番長の黒素顔がとめどなくあぶり出されたのである。今思えば、なぜ誰も清原を止められなかったのか──。その疑問をぶつけるべく、記者は再度、キーマン宅を訪れて直撃した。
記者は2週間ぶりに高知市内にある野村貴仁氏(47)の自宅を訪れた。室内から物音は聞こえず、待つこと1時間。昼前に起床してきた、野村氏の顔には疲労の色がにじみ出ていた。
「あれから人がひっきりなしに来るんや。夜中の2~3時になることもある。ファンはうれしいけど、最近は『アサヒ(芸能)にしゃべったんやからウチにもしゃべれ』って記者が来るんや」
どうやら、一部メディアとの間で取材方法に関して行き違いがあったようだ。
「いきなり来て、『明日、原稿の締め切りやから時間がない』とか、知るか! 俺がしゃべらせてくれと頼んだか? おまけに隠れて録音までするんですわ。失礼やないか!」
怒りは相当根深いようである。野村氏の旧知の友人も現れたので、2人でなだめていると、
「まぁええわ。風呂行くか、風呂」
と、急に市内の公衆浴場に行こうと誘ってきた。
衣服を脱ぎ去った野村氏のボディは圧巻だった。「10年ほど鍛えていないから腹は出とる」と語りながらも、腹回りは筋肉で覆われ、かつて松井秀喜氏すら抑え込んだ150キロ左腕には常時巨大な力こぶが。下半身も含めて20代の記者よりも相当“立派”なのである。
口周りのヒゲ剃りに失敗したため、血と汗を流しながらも野球の話を展開する野村氏。時には記者の女性関係にまで話が及び、「女に追いかけられるような男になれ」と、口元に血をにじませながら笑顔でアドバイスまでしてくれた。
さて、前回の密着取材では、野村氏の前にたびたび“ガンギマリ”状態で現れ、車中で女性とキメるほどクスリに溺れていた清原和博容疑者(48)の姿が明らかになった。そんな彼の姿を野村氏と同様に、いや、それ以上に間近で見続けていた存在がいる。
清原容疑者の元妻で、モデルの清原亜希(46)だ。亜希元夫人は00年に清原容疑者と結婚し、14年3月に別居、同年9月に離婚へと至った。今年2月2日の逮捕後からは活動を休止。2月24日に〈この度は沢山の方々にご心配おかけしました〉と、騒動後初めてブログを更新したものの、3月4日時点で元夫に関する言及はない。はたして彼女はどこまで知っていたのか。
取材の意図を野村氏に伝えると、清原容疑者本人のことではないため、公判までは語りたくないと悩みだしたのだが、
「ただ、俺はいくら何でも(一部で報じられた)清原が斧を買って、奥さんを襲おうとしたとかはありえん話だと思っとるし、『俺がしゃべったから離婚した』と周りから言われるのも心外や」
と、言葉少なに語りながらひと言だけ、
「逮捕前に一度、清原亜希宛てに手紙を送ったことがある」
とつぶやいて、この日は押し黙ってしまった。