寺島しのぶ(43)の脱ぎっぷりを知るファンはもはや驚かないかもしれない。だが、2月27日に公開された新作映画「シェル・コレクター」では、妖艶な腰つきで観る者を圧倒したのだ。
ヤマ場は上映開始から約30分後に訪れた。
寺島が演じるのは、奇病に冒された画家。失意の中、沖縄の離島に漂着したところを、初老の貝類学者に助けられる。やがて体力が回復し、海辺の小屋で2人きりになると、その性欲を剥き出しにするのだ。
「私はここにいたいの」
こう言って一糸まとわぬ姿になり、椅子に座る学者の上にのしかかる。
吐息を漏らしながら、モロ出しバストを男の顔先に近づける寺島。暗がりの中、結合部分までは確認できないが、恍惚の表情を浮かべて男を責めたてる。
圧巻はその腰遣いだ。アソコを男の股間にコスリつけるように、ねっとりと臀部を動かす。わずか1分ほどの合体シーンで、艶熟のグラインドは11回にも及ぶのだった。
「完脱ぎ濡れ場」を含め、寺島が本作で脱いだのは計3回。いずれのシーンでも、40代とは思えない薄桃色のバストトップと張りのある尻を惜しげもなくさらしていた。
「子供を産んだあとでもこういう役がもらえるんだ、と思った」
公開初日の舞台挨拶でこうコメントした寺島。撮影秘話を映画関係者が打ち明ける。
「事前に読んだシナリオには『性交』などといった言葉が並んでいました。さらに寺島さんが濡れ場に熱を入れすぎて、作品がどんどん過激になったそうです。『このままではR指定になる』と危惧する声も上がり、寺島さん渾身の自慰シーンなどがカットされました」
あふれる女優魂でスタッフをヤキモキさせた寺島は、歌舞伎役者の尾上菊五郎と女優の富司純子の間に生を受けたサラブレッド女優だ。
「昔から歌舞伎や正統派の演劇よりも暗黒舞踏を好んで鑑賞していました。裸の男女が全身を白塗りにして踊るスタイルで、脱ぎっぷりのよさはその影響かもしれません」(芸能記者)
大学在学中に女優活動を始めた寺島は、03年公開の「赤目四十八瀧心中未遂」で裸を解禁し、国内の映画賞を総ナメに。
「映画で脱ぐにあたり、母の純子さんとは絶縁状態に。昔から『私は母と違って美人じゃない』と口にしていた寺島は、コンプレックスをヌードで克服しました」(前出・映画関係者)
「キャタピラー」(10年公開)では、両手両足を失った元軍人との濃厚なカラミを見せて、ベルリン国際映画祭最優秀女優賞に輝いた。
「濡れ場の撮影では自身はもちろん、共演相手にも前貼りナシの演技を求めます。ある俳優は事前に寺島の楽屋を訪れ、イチモツを見せて心の準備をしたそうです」(前出・芸能記者)
現場では“シェル”をまる出しにした寺島の艶技に、客入りも上々だという。