「巨人勝利」報道に激高し・・・
昨オフ、お得意の大型補強を行った巨人。ソフトバンクとの契約交渉が決裂してFA移籍してきた杉内俊哉(31)に、古巣から「打倒」の掛け声がかかっている。福岡のテレビ中継スタッフが言う。
「(球団会長の)あの王さんが頭を下げて残留要請をしたにもかかわらず、金でモメて出て行った。査定担当者周辺からは『杉内を打て』と指令が出ているようです。ファンからもまったく同様の声が上がっていますね」
鉄槌を下すのはチームリーダーの小久保裕紀(40)。残留交渉における杉内の査定見直し要求にカチンときていたからだ。遊軍記者が明かす。
「小久保は『ウチは杉内だけのチームじゃない』と憤慨し、『(交流戦で)たとえ挨拶に来ても話すことはない』と突き放しています。選手たちにも『ウチを出たことを後悔させてやろうぜ』と大号令を発して、杉内潰しに燃えています」
同じくソフトバンクから巨人入りした昨年19勝の右腕・ホールトン(32)にも、
「アイツだけは許せん!」
とソフトバンクナインがいきまいているという。というのも、ホールトンは昨シーズン、同僚たちにこんな「約束」をしていたからだ。
「来年、絶対に(ソフトバンクに)残るから。俺の心は福岡にある」
ところがクールな外国人にとっては、契約の切れ目が縁の切れ目。さっさと福岡を去り、巨人と高額契約を結んだのだった。残されたナインは「Money is life」が口グセの「裏切り者」をメッタ打ちにすべく、
「目指せ、2桁得点!」
と一致団結の円陣を組んでいる。
反対に、巨人を出て行った外国人といえば、ロッテで息を吹き返したグライシンガー(36)だ。ヤクルトから巨人に移籍した1年目の08年に17勝をあげ、最多勝タイトルを獲得。が、その後、勝ち星が減り始めると扱いが変わる。グライシンガーは昨オフのロッテ移籍後、
「巨人時代はツラかった。あっという間に見放された」
と恨み節を吐いたという。球団関係者が明かす。
「ある日、ロッカールームにスポーツ報知が置かれていた。1面では巨人の勝利が大々的に報じられていました。グライシンガーはそれを見るや、みるみる顔が紅潮。ガムをかんではすぐに捨てるという落ち着かない行動を5回も繰り返し、『F○ck Giants!』とどなったそうです」
わずか1年で巨人に見切りをつけ、古巣ロッテに戻ったサブロー(35)と、オリックスに移籍した髙橋信二(33)も、巨人に怒り心頭だ。両者ともに、かつて4番を張ったこともある実力者。
「しかし、巨人での扱いは中途半端と言わざるをえなかった。ロクな使われ方をしなかったですね」( 前出・巨人担当記者)
とりわけサブローの怒りは尋常ではないようで、
「原監督からの『サブローは声が大きいから、ヤジ将軍としていい戦力になってるぞ』と、バカにするような言われ方にショックを受けた。監督としては半分ギャグのつもりだったんですが、レギュラーではないサブローにとっては笑えない冗談で、ノイローゼ気味になりました。今年はその巨人にリベンジですよ」(前出・球団関係者)