香取慎吾主演のSPドラマ「ストレンジャー ~バケモノが事件を暴く~」(テレビ朝日系)が3月27日に放送された。
原案は人気漫画家で女子美術大学客員教授も務める、紫綬褒章受章者・萩尾望都氏の代表作「ポーの一族」。1973年に発表されてから43年を経てもなお、多くの人に愛されている名作だ。
ところが、このドラマを観た一部の視聴者は違和感を覚えたようだ。
「なにしろ、全体的に話が中途半端。香取演じる三杉晃が、生活を共にしている真理亜を守っているのはなぜなのか、三杉がバンパネラになる理由となった娘はなぜ死んだのか‥‥こうした不明点が明かされないまま、まるで時間切れのようにドラマは終了。それにも関わらず“尺かせぎ”と思われる意味不明な映像がCM前に必ず流れ、ドラマのテンポを台無しにしていました」(テレビ誌ライター)
さらに、2時間強のドラマでありながら、放送中盤で“これまでのあらすじ”が流されたことも視聴者のストレスに。「CM前のスライドショーやめろ!」「(もしかして)尺が足りないの??」といった“引き伸ばし疑惑”の声が多数寄せられた。芸能ジャーナリストが言う。
「確かに無駄な映像が多かったですね。これが連続ドラマなら主人公の過去を徐々に明らかにするという手法だと思えますが、完結ドラマなのに違和感がありました。うがった見方をすれば、SMAPの解散騒動で、香取の撮影時間が少なかったせいかもしれませんね」
期待を寄せて視聴していたファンは、肩透かしを食らったような結果になってしまったようだ。
(李井杏子)