「アイドル×メタルの融合」をコンセプトに誕生した3人組メタルダンスユニット・BABYMETALはひょっとしたら日本人史上最高のサクセスを記録するかもしれない。
4月1日にリリースされた2ndアルバム「METAL RESISTANCE」が、アメリカ・ビルボード誌の総合アルバムチャートで39位にランクイン。同チャートのトップ40に日本人アーティストがランクインするのは、1963年に坂本九がリリースしたアルバム「Sukiyaki And Other Japanese Hits」が14位に入って以来53年ぶり、史上2組目の快挙となる。
また、同アルバムはイギリスで15位、オーストラリアで7位、ドイツでも36位にランクインしている。
「ユーチューブ時代のビジュアル優先が生んだBABYMETAL人気ですが、イギリスが誇るメタル王者アイアン・メイデンを彷彿とさせるオーソドックスかつ確固たる演奏力、そこにフロント3人のアニメキャラ的なビジュアルとの唯一無二のケミストリーが生まれ、世界の人たちにも斬新に映ったのでしょう。評論家たちのアルバムに対する評価は5点満点中3~3.5点ぐらいの“まあまあ”な感じで、アイドル度が高かった1stに比べて評価を下げている専門誌も多かった。しかし酷評はありませんから、今後も十分期待できます。アメリカの現在のチャート集計方式で39位はおそらく1万枚前後の売り上げですから、アメリカ国内で誰もが知っている存在とはまだまだ言えませんが、それすら成し得なかった日本のアーティストがほとんどですから、やはり快挙といっていいでしょうね」(エンタメ誌記者)
あのレディー・ガガも大ファン、海外でのロックイベントでも大物アーティストたちから記念撮影をせがまれるという存在のBABYMETALだが、2日からスタートさせた3度目となるワールドツアーでも、その初日、ロンドンの聖地ウェンブリー・アリーナで同会場における過去最高のグッズ販売売上を更新した。
アイドル大国ニッポンが生んだ一つの回答。彼女たちにはさらに世界を席捲していってほしいものだ!
(田村元希)