今なお余震が続く熊本で、現地の最新情報を知らせるはずのマスコミに“モラル違反”とも言える失態が相次いでいる。
4月15日の深夜、震災直後に屋外で一夜を明かすことになった被災者に強烈なライトを当てた姿を報じたのは日本テレビだ。
「被災者の方々はみな眩しそうにして背を向けていました。ネット上には『睡眠妨害』『番組にとってはギャラ不要の見世物』『これが報道の自由?』と書き込まれています」(芸能ライター)
4月16日、取材で現地入りした毎日放送のアナウンサーが、「やっと今日の1食目。食料なかなか手に入らないです」と弁当の写真とともにツイートした。
「この弁当が現地で調達したものととらえられ、『被災者を差し置いて現地調達!?』『食べ物くらい持参しなよ。みっともない』などの書き込みが。さすがに持参したものだとしても『被災者がパン1個で我慢しているのに』『おいしそうな弁当の画像を載せる必要があるのでしょうか』と疑問視する意見もあるように、悪意あるツイートと取られかねません」(週刊誌記者)
4月18日には、関西テレビの中継車が被災地のガソリンスタンドで割り込み。注意も無視する所業に、ネット上は大炎上となり、関西テレビはその日夕方の番組で謝罪している。
残念なことに、被災地では空き巣をはじめとする犯罪が横行していることを、熊本県出身のものまねタレント、コロッケが注意喚起している。なかなか気も休まらない現場で、被災者に不快な思いをさせるマスコミは、一刻も早く立ち去るべきではないだろうか。