社会

春の野草・タンポポで超健康になる!二日酔い解消や精力増強にもOK

20160508tanpopo

 野山に街に、草木が彩りを与える春。この春を代表する草花がタンポポである。ふだん気にとめることもないこのタンポポに、実はすごい健康効果があったのだ。

 タンポポは、世界中に約400種、日本各地に20種類ほどが自生するキク科の植物だが、このタンポポの薬効が凄かった。

 中国では生薬名「蒲公英(ホコウエイ)」といい、むくみ改善、冷え性改善、便秘改善、健胃作用、強肝作用、血圧低下・血糖値抑制作用、催乳作用、解熱などに使われ、またヨーロッパでも、肝臓・胆嚢の他、尿路結石等の治療に利用されてきた。

 タンポポの根にビタミン類やミネラルが豊富なことは我が国でも知られており、江戸時代には根や葉をひたし物や和え物など食用にしていた。中国医学を研究している整体師の三上藤雄氏は言う。

「タンポポの根は、水分代謝を活発にするフラボノイドの一種であるイソクエルシトリンが含まれるほか、ビタミン類やミネラルが豊富なので肝機能を高め、コレステロールや血圧を低下させる効果がある。それに強壮作用も高いので、EDの改善にも注目されているのです」

 タンポポに関する科学的な研究が盛んになり、アメリカの農務省の研究では、タンポポにはエストロゲンホルモン(雌性発情ホルモン)よりもさら強いものがあることがわかったという。さらにドイツでは、タンポポの根には、肝臓浄化作用と胆汁合成促進作用が、中国では、タンポポの抗菌作用が、研究によって報告されてある。

 このように、二日酔いにも、強壮にも効果が高いと聞いては道ばた、空き地にいくらでもあるタンポポを利用しない手はない。根ごと全草を取ってきて水洗いしたあと半日陰干しし、それを刻む。お茶として利用するには、1日量約10グラムに水0.5リットルを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこし、食間または食前に3回に分けて服用する。タンポポ酒にするには、アルコール35度以上の蒸留酒に3カ月ほど漬け込んた後、1日おちょこ1杯ほど飲めばよい。おひたしで食べる場合は、あく抜きをきちんとやることが肝要。生食は厳禁だ。

(谷川渓)

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
同僚ヘルナンデスが指摘!第一子誕生の大谷翔平「ボールが見えない」のは「夜中に起きなきゃいけない」から
2
前世の記憶を持つ少年「僕は神風特攻隊員だった」検証番組に抱いた違和感
3
メジャーリーグ評論家が断言「村上宗隆はヤンキースに行くしかない」意外な理由
4
「二股不倫醜聞」の永野芽郁は映画「かくかくしかじか」宣伝にどんな顔で出てくるのか
5
病気治療「もちまる日記」休止に追い討ちをかける「ありえないサムネイル画像」問題