ベッキー(32)、乙武洋匡氏(40)、自称・イクメンの元議員と2016年は不貞行為の「当たり年」だ。最新の「ゲス」傾向を論客3人が「極み解説」した!
年頭から不貞行為の報道が多発した。冒頭の3人以外にも桂文枝(72)、石井竜也(56)、とにかく明るい安村(34)など、まさに豊作である。まずはデーブ・スペクター氏がスキャンダル多発の“主犯”を指摘する。
「芸能界のスキャンダルの歴史は“不倫騒動”ばっかりだけど、それにしても最近は特に多いよね。まあ、スキャンダルを報道する週刊文春デジタルがいちばんいけないですね(笑)」
ベッキーには「復帰」の兆しもなく、乙武氏は参院選出馬を断念、宮崎健介氏は議員を辞職し、文枝師匠には「新婚さんいらっしゃい!」(テレビ朝日系)降板の話もある。恋は盲目というが、その代償の大きさすら見えなくなるほど“ゲス不倫”の味は甘かったのか。
「乙武さんは前から“オレはスケベだ”って公言してるからいいとして(笑)、僕がビックリしたのは、ベッキー。だって、CMなんて半日の撮影でギャラ何千万だよ? 不倫がバレたらそれがパーになるのがわかってて、何で我慢しないんだろう? 昔はマネージャーがタレントの代わりにホテルにチェックインするとか、そういう秘め事も含めてマネージメントしていたけど、今の芸能人はうかつですよ」(前出・デーブ氏)
「不倫」という言葉を世に広めたドラマこそ「金曜日の妻たちへ」(TBS系)。放送から30年以上たち、かつての「背徳の恋愛」はその形をどんどん変えてきている。最も大きい理由は、通信手段の劇的な進化だ。「不倫の恋で苦しむ女たち」(WAVE出版)などの著書がある亀山早苗氏が語る。
「携帯電話の登場で不倫の数が激増したのは明らか。さらに、スマホが普及し、LINEやフェイスブックといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が急速に広まったことで、不倫がさらに身近になりました。現代社会はまさに“不倫天国”状態です」
しかし、ベッキーが説明会見直前に交わしたLINEでの「センテンス・スプリング」流出や、桂文枝の「開チン写真」流出など、スマホは時に動かぬ証拠として、本人たちを地獄に突き落とす。離婚アドバイザーの露木幸彦氏が続ける。
「不倫をすることが簡単になった反面、圧倒的にバレやすくもなりました。LINEやフェイスブックはよほど使い方を熟知していないと“ウラ取り”されてしまいます。むしろ逆に自分のSNSに、不倫相手とどこに行った、何を食べた、などの証拠写真をアップしたりすることも非常に多いのも最近の傾向ですね」
最近では、矢口真里(33)出演のCMが放送中止にもなった。2年前の不倫に対する猛抗議が原因である。前出・亀山氏は、この風潮に対して警鐘を鳴らす。
「不倫の是非については、基本的に配偶者以外の人間がどうこう言うべきではないと思うんです。特に芸能人なんて好き勝手にやってほしい。一つの不倫で芸人や役者を叩いたところで、その人の芸が小さくなるだけ。横山やすしや勝新太郎みたいな、本当に破天荒なスターが出にくくなるだけじゃないでしょうか」