燃費データ改ざんが明らかになり、91年から不正試験を行っていたことまで判明して厳しい立場に立たされている三菱自動車。身売り説も出る中で、将来を心配されているのが現在絶好調のJリーグ浦和レッズだ。全日空が支援を打ち切った横浜フリューゲルスが横浜マリノスに吸収合併されたように、親会社が傾けばチームが消滅の危機に立たさせるのは常識。日本を代表するビッグクラブがなくなるのでは? という心配の声も聞こえてくる。
「26日に浦和の株主総会が行われ、15年度の営業収入が発表されました。60億8800万円で3年連続の増収。これはJクラブの中でもぶっちぎりの数字です。純利益は昨年比では減ったものの、5100万円で5年連続の黒字。経営はまったく問題ありません。しかも三菱自動車はスポンサーのひとつに過ぎず、依存度が極めて低いんです」(サッカージャーナリスト)
三菱色を廃して浦和を市民クラブにしようという動きがサポーターから出たこともあったが、三菱自動車側が浦和を手放そうとしなかったとも言われている。
「ただ、浦和の『レッドダイヤモンズ』という名前は、三菱グループのスリーダイヤモンドと、三菱自動車のイメージカラーである赤がモチーフ。もし三菱が無関係になったら、『浦和レッドダイヤモンズ』ではなくなり『浦和レッズ』が正式名になるかもしれませんよ」(スポーツ紙サッカー担当)
現在リーグ上位を走り、ACL決勝に進出した浦和の快進撃を三菱自動車が止めることにならなければいいが‥‥。