日本発のアイドルメタルユニットとして、全米アルバムチャートで初登場39位、イギリスで15位、オーストラリアでも7位など旋風を巻き起こしているBABYMETAL。この具体的な数字により、その音楽性そっちのけで日本国内でも絶賛に次ぐ絶賛がされている現状だ。
ゴリゴリの王道メタルサウンドとジャパニーズティーンそのものの歌詞、18歳のSU-METAL(中元すず香)を中心にしたこれまでにないビジュアル展開は確かに斬新。ネット動画時代に歯車がうまく回転すれば、こうした現象も考えられなくはなかったが‥‥。
ところが、ここにきてイギリス出身でラジオDJのピーター・バラカン氏がBABYMETALについてコメントを求められ、「あんなまがい物によって日本が評価されるなら本当に世も末です」と発言。一気に賛否両論渦巻く展開となっている。
「ファンからは『まがい物とは不適切だろ』『彼女たちはオンリーワンだ』『時代遅れのラジオDJが何言ってるんだ』など、当然のように罵声が飛び交ってます。しかし一方で、純粋な音楽ファンやメタルファンからはよくぞ言ってくれたという声が殺到しているようですね」(エンタメ誌記者)
「ラウドネスの順位を塗り替えたと書かれていたのに無性に腹が立った。音楽レベルも全然違うし、ラウドネスは地道に前座ツアーを重ねて半年もアルバムチャートにランクされてただろ!」「ビジュアルだけで音楽的価値がないとバラカンさんは言っているんだと思います」「しょせんアミューズのゴリ押しアイドル。バラカン氏のワールドワイドな音楽観に真っ向から反論できるわけがない」と、ネット上でも溜飲が下がったという声が目立つ。
「音楽を“耳で聴いてきた”バラカン氏のような方は、近年の“この人が歌うから売れているだけ”のビジュアル系音楽に嫌気が差しているのだと思います。言葉は悪いですが、もしもBABYMETALの曲をブサイク3人組がやっても誰も聴かないでしょ?」(音楽専門誌編集者)
坂本九以来のトップ40入りとやたら騒がれた全米チャートでも、初登場39位から翌週は159位へと急降下、3週目には200位圏外へ消えてしまったBABYMETAL。まがい物ではない継続的な人気と音楽性を次こそは証明してほしいものだ。
(藤田まさし)