公金の使い方を巡る公私混同を指摘され、厳しい批判に晒されている舛添要一都知事。週刊誌で、別荘にプライベートで行く際、頻繁に公用車を使用していたと報じられたほか、公金を「子供連れの家族旅行に流用していた」との新疑惑まで浮上し、土俵際に追い詰められている。
都知事への批判が高まる中、5月12日には政界関係者の話として「公認候補は元大阪市長の橋下徹氏」とのコメントがスポーツ新聞に掲載されるなど、はやくも「ポスト舛添」の名前が囁かれ始めた。
本当に「橋下都知事」誕生の目はあるのか。
「いやぁ、全くないでしょうね」と断言するのは、政界事情に通じたフリージャーナリストだ。
「橋下さんが狙っているのは、国政でいちばん上に立つこと。都知事選に出馬すれば確実に当選するでしょうが、長期的には損をすることをよく分かっているはずです。逆に、東国原英夫さんは千載一遇のチャンスと捉えているのではないでしょうか。2011年の都知事選で石原さんに敗れてから、彼はタレント活動で世間に印象を残しつつ、都知事の椅子を狙い続けています。舛添さんが当選した前回の選挙も直前まで出馬を検討していたほど。今、都知事選が行われたら、自らと親しい橋下さんのサポートも期待できると考えているはずです」
果たして「東国原都知事」の誕生なるか──。
(白川健一)