壇蜜が5月21日発売の月刊誌「オール讀物」で作家デビューする。掲載されるのは、「光ラズノナヨ竹」で、400字詰め原稿用紙約30枚の短編小説だ。「竹取物語」をモチーフに、男に金を持ち逃げされて東京・錦糸町のオトナのお店でアルバイトする女子大生と、ワケあり客たちとの交流を描く。壇蜜は「普通じゃなくても歪んでいても、居場所は居場所。誰にも見つけてもらえなかったお姫様の話です」とコメント。同誌編集長も「一読して面白く、完成度が高いことに感心した。簡潔な文章で、読者の心をつかむ力がある」と絶賛している。
執筆のきっかけは、2年前の同誌での直木賞作家・桜木紫乃氏との対談だった。壇蜜の人柄に魅せられた桜木氏は、初エッセイ集「壇蜜日記」の帯にコメントを寄せるほど心酔。「昔話や寓話をテーマに、短い原稿を書いたら面白い」と提案したのだ。
「グラドルとしてスタートした壇蜜も、デビューして6年。女優として主演作もありますが、演技派には程遠い。来年放送のドラマ『精霊の守り人』(NHK)シーズン2に抜擢も、入浴シーンが目玉のお色気要員で、先細りは否めません。そんな中、高評価を得ているのが、レギュラー番組『久米書店~ヨクわかる!話題の一冊~』。夕刊紙、週刊誌、一般紙など連載を掛け持ち、2月には書き下ろしエッセイ集『どうしよう』を出版。書くことだけは苦にせず、着々と作家デビューの外堀を固めてきた」(スポーツ紙記者)
桜木氏との対談で「壇蜜としての生命をいくら使ってでも近づきたい」と熱弁をふるうほど文壇入りに意欲を見せた壇蜜が目指すは、芥川賞受賞で人生を一変させたお笑い芸人・又吉直樹だ。
「壇蜜は知名度があるし、何より又吉と違って書きなれているから、量産も楽々。早々と参院選出馬と自民党からのオファーを完全否定したのも、意気込みが感じられます」(芸能ライター)
「目指せ、直木賞!」といきますか。
(塩勢知央)