選抜総選挙の結果としてセンターポジションに立った「ヘビーローテーション」はAKB48を代表する曲となり、ファンが選ぶイベント「リクエストアワーセットリストベスト100」でも2年連続1位を獲得しているばかりでなく、
「カラオケで歌われた通算首位獲得週記録」が81週となり、つい最近、歴代1位となった。しかし、「ヘビロテ」以降のシングル曲のセンターはやはり前田に戻ったという現実に、
「当時は心が曇りました」
「秋元先生は、あっちゃん(前田)が卒業したからって私をセンターにすることはしないはず」
と、悔しさをにじませている。そんな〝不動のセンター〟への強い憧れが冒頭のセリフになったのではないか。
大島がどんな思いで前田を見ていたのか、その本心はわからない。ふだんはとても仲がいいので、AKB 48の将来はどうあるべきかについても話し合っていたのかもしれない。ただ、恐らく「AKB 48 のセンターが誰であるべきか」ということは話し合っていなかったはずだ。
前田は、「自分はセンターに立てる器ではない。高橋みなみ(21)や大島優子がしっかりやってくれているからこそ自分がここにいられる」と思っているだろう。
一方、大島は「あっちゃんこそがセンターに立つべき人だ」というのがわかっているものの、自分の立ち位置に苦悩していたように思える。
誰もが大島1位を予想する中で、1位の保証はどこにもない。そのプレッシャーはどれほどのものか、前田の心境を初めて彼女は体験したのかもしれない。発表は刻一刻と迫っていく。それを武道館の舞台袖で見守る前田敦子。
2位が発表された時の安堵の顔、そして1位が発表された時に両手をあげてファンの声援に笑顔で応えた大島は、壇上でスピーチを始めようとしたやさき、前田が視界に入るや泣き崩れた。去年とはまた違うドラマが、今回はテレビの生放送を通じて多くの人の心を打ったことだろう。
「AKB48のメンバーの道をもっと開こうとしてくれて、進んでくれたあっちゃん。私はこの順位で、その開いた道の土台になればいいと思っています。みんなのコメントを聞いていると本当に志が高くて、それがあったらまだまだやれる!そう思いました」
ステージでの喜びの裏で、大島の心には不安が押し寄せていた。「センターで当然、1位で当然」だった前田がこれまでの総選挙で見せた不安な気持ちが初めてわかった、とも言ったのだった。
-
-
人気記事
- 1
- 長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
- 2
- 沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
- 3
- 日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
- 4
- 段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
- 5
- 巨人が手ぐすね引いて待つ阪神FA大山悠輔が「ファン感謝デー」に登場する「強心臓」
- 6
- 【メジャーFA戦線】大谷翔平ドジャースに「菊池雄星・佐々木朗希・菅野智之」全獲りプラン浮上
- 7
- 大声援で「翻意」した選手も…阪神FAの大山悠輔と原口文仁が「11.23ファン感謝デー」で語る言葉
- 8
- 【水面下のFA戦】阪神・大山悠輔に巨人が異例の長期契約を持ちかける「近年にない力の入れよう」
- 9
- 【おむすび】栄養士編スタートで橋本環奈に「ギャルを履き違えている」ダメ出し
- 10
- 守護神マルティネス流出でも大丈夫「プレミア12」で試した中日の「新たな候補者」
-
急上昇!話題の記事(アサジョ)
-
働く男のトレンド情報(アサ芸Biz)
-
-
最新号 / アサヒ芸能関連リンク
-
-
厳選!おもしろネタ(アサジョ)
-
最新記事
-
アーカイブ
-
美食と酒の悦楽探究(食楽web)