芸能

天才テリー伊藤対談「毒蝮三太夫」(4)もう聖火ランナーを狙いましょうよ

20160602g

テリー まむしさんといえば、やっぱりTBSラジオの「ミュージックプレゼント」。何なんですか、あのお化け番組は!

毒蝮 もう47年も続いてるんだってね。

テリー また他人事みたいに(笑)。いつから「ババア、死ね!」みたいなことを言いだしたんですか?

毒蝮 「死ね」とは言ってないよ! 「くたばりぞこない」って言っただけ。

テリー ほとんど同じじゃないですかッ(笑)。

毒蝮 いつからってのは、よくわかんないな。最初にスタジオで相手をしてくれた(パーソナリティの)近石真介さんは、昭和48年頃だって言うんだけどね。

テリー へえ、何かきっかけがあったんですか?

毒蝮 その年に俺のおふくろが死んだんだよ。で、そのあとの中継に、おふくろと同じ年のばあさんがいて、「俺のおふくろは死んだのに、このババア元気だな」って言ったらしいんだ。こちとら貧乏長屋の育ちだから、「おばあちゃん」なんて言わないから。

テリー 僕が育った築地も、みんな「ばあさん」とか言ってましたね。

毒蝮 一種の愛称だよな。俺なんか親父に「隣のババアが固まってないか(=死んでないか)見てこい」って言われて、行った先のババアに「固まってねえよ、バカ!」って怒られたりしたけど(笑)。まあ、そういう下町文化の“かまい合い”、その感じでしゃべっちゃったわけだ。そうしたら、とたんに馬に食わせるほどの抗議の山!

テリー 来ましたか!

毒蝮 うん。「あんなヤツにババアと言われたらかわいそう」「クビにしろ」‥‥100本電話があったとしたら、99本が抗議。でも残り1本、「おもしろくて胸がスーッとした」っていうのがあったらしくて、それで命がつながったみたい(笑)。だから、当時のディレクターやスポンサーは偉かったね。今だったら、即座に中止ですよ。

テリー どうですか、47年も中継で話を聞いてくると。昔と今のお年寄りって何か違いがありますか?

毒蝮 ああ、47年前はマイクを知らない人もいたからね。マイクを向けると「棒を振り回すな」って怒られて、「これがないと放送で聴こえないんだよ」って言ったら、マイクを耳に当てたババアもいたよ(笑)。今はすっかりマイクにも慣れて、まあババアはよくしゃべるよ。でも、ここで声を大にして言いたいのは、俺はジジイに番組でしゃべらせたいの。

テリー へぇ~、それは何でですか?

毒蝮 ラジオで毎日中継に出てると、定年後どこへも行くところがなくて、奥さんにも相手にされない、そういうジジイをたくさん見るわけですよ。そうすると、働いて働いて定年になって、奥さんは楽しくやってるのにかわいそうだなと思うわけ。だから俺はチャーミングなジジイを作ることに、これからのエネルギーを使いたいと思ってるんだよ。

テリー エライ! さすがだなあ。

毒蝮 そう? 俺も3月に80歳になったし、その見本になりたいと思ってさ。

テリー もうそんな年ですか! 昔から全然変わらないですもんね。

毒蝮 それ、みんなに言われるんだよなぁ。体形とかも変わってるんだけど。

テリー これだけ元気だったら、ぜひ2020年の東京オリンピックの聖火ランナーを狙いましょうよ。

毒蝮 アッハハハハ! じゃあ100メートルぐらい走るか。その時は、お前も一緒に走れよ(笑)。

テリー ひぇ~、頑張ります!

◆テリーからひと言

 80歳になっても記憶力が抜群、話しただけですごく元気をもらっちゃったなぁ! まむしさんなら120歳まで大丈夫。聖火ランナー、ぜひ実現してほしいなぁ!

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