16年に5本の出演映画が公開される売れっ子女優の小松菜奈。5月21日、「ディストラクション・ベイビーズ」の初日舞台あいさつに出席した。小松は欲望と狂喜を発散、暴力の限りを尽くす2人の青年(柳楽優弥、菅田将暉)に翻弄されるホステスを熱演。菅田から殴られ、蹴られ、ひっぱたかれるというドMシーンの連続を、吹き替えなしの体当たりで演じている。
舞台あいさつで小松は菅田に「(当てる振りでなく)当ててください」と志願した裏話を紹介。その際、菅田からしれっと「もちろん当てるつもりだった」と言われてびっくり仰天したこと、実際に思いっきり叩かれて「本当に痛かった」ことを明かした。撮影では、ただただ暴力を振るわれるシーンが続いたため、「現場ではあまり話をすることもなくて、孤独感、恐怖を感じながらの撮影」で、「(菅田演じる)裕也も嫌いになって、菅田さんまで嫌いになっちゃった」と打ち明けた。その後、小松がやり返すシーンでは思いっきりひっぱたき、反撃を受けた菅田に「骨がきしんだほど。人生で一番痛かった」と言わしめた。これを「小松の気の強さを物語るエピソードですよね」と語るのは、映画ライターである。
「笑いながらの打ち明け話でしたが、目が笑っていなかったともっぱらでした。小6でモデルの仕事を始めただけあって、美しさは折り紙付き。美少女を本気でいたぶるなんて、癖のある人にはたまらないんじゃないですか。菅田ラブの女性ファンは、小松を自分に置き換えて妄想にふけっているらしいですよ」
5月7日に公開された映画「ヒーローマニア 生活」では、共演者の俳優陣(東出昌大、窪田正孝、船越英一郎、片岡鶴太郎)をすっかり骨抜きにした。
「特に惚れこんでいたのが、船越と片岡で、少女の顔を見せながら、ふっと無意識に飛び出す大人の色っぽさがたまらないとぞっこんだった。眼鏡におさげ髪姿から太腿むき出しのアクションシーンを見せるギャップ萌えにやられていましたね」(芸能ライター)
11月公開の主演映画「溺れるナイフ」では、金髪少年に惹かれる女子高校生モデルで、菅田と再共演。初々しい恋模様を演じ、「カメレオン女優」の名をほしいままにしている。
(塩勢知央)