「おやじ臭」とも言われ、若い女性に最も嫌われるのが「加齢臭」。自分では気づきにくいのもやっかいなものだが、そんな御仁に簡単、効果大の対処法があった。
ある日、ふとした瞬間に「オヤジの臭い」を感じて愕然とした中高年は多いのではないか。加齢臭とは、文字どおり中高年以上(稀に若者にも見られるが)の人から発せられる独特の体臭のこと。この元になっているのはノネナールという物質だ。
ノネナールは、脂肪酸と過酸化脂質が結びつくことによって生じる不飽和アルデヒドの一種。ある年齢になると、酸化に対する抑制力が低下し、脂肪酸と過酸化脂質の分泌量が増えてしまうことによるという。そしてこの臭いは襟元に溜まりやすく、しかも水に溶けにくく肌にこびりつきやすい性質を持っているというからやっかいだ。つまり、シャワーを浴びた程度では消えないのだ。
そこで、さまざまな加齢臭対策グッズが登場することになる。あるいは、香水やオーデコロンを使用することもあるのではないか。健康コンサルタントの高橋凉子氏が言う。
「臭いを臭いで予防するのは最悪な結果になる。加齢臭のニオイと香水の香りが混ざり、さらに周囲からまゆをひそめられる結果になります」
その対処法について、高橋氏が続ける。
「安くて効果が高いのは、ミョウバン。ミョウバンを水で薄めてスプレーをするだけで加齢臭を防いでくれるのです。これは即効性がある優れものです」
ミョウバンは薬局のほか、スーパーの漬け物用品コーナーで100円程度で売られている。そのミョウバン水スプレーの作り方はこうだ。
香料などの入っていない無臭のミネラルウォーターの空のペットボトルにミョウバンを15グラムほど入れ、水をいっぱいに入れる。ペットボトルをお湯などで温めると早く溶けます。しっかり溶けると透明になる。これで原液の完成。これを5~20倍に薄め(自分の肌に合う感じ)、100円ショップなどで売られている小型スプレーボトルに詰めて腋の下などにスプレーし、タオルでふき取ればいい。
「汗や分泌物などがよくふき取れるうえ、肌がサラサラつるつるになる。100円ショップにある真空スプレーがお勧めです」(前出・高橋氏)
これから暑くなる季節。携帯もできる優れものではないか。
(谷川渓)