スポーツ

大物レスラーと私のリング外“驚”交遊20年!(1)故・橋本真也との不思議な交遊

20160609r

 美女アナが書いた「プロレス本」がバカ売れしている。著者は20年以上にわたってプロレス専門チャンネルに携わる人気キャスター。リング外でも数々の大物レスラーと交遊を続けてきた彼女が、著作では書ききれなかった「オフレコ秘話」を初激白。“レジェンド”たちの驚く素顔に思わず胸がアツくなる。

「昭和」のプロレスを知る往年のファンの中には、今のプロレスブームについて批判的に見る方もいますが、実は、リング上で行われている試合内容や、技を受ける技術の高さは変わっていないと思います。

──

 そう語るのは、5月7日に発売された「プロレスという生き方」(中公新書ラクレ)の著者であり、プロレス格闘技専門チャンネル「FIGHTING TV サムライ」(以下、サムライTV)のキャスターを務める三田佐代子氏(46)。プロレスの仕事に携わるようになったのは、アナウンサーとして勤務していたテレビ静岡を退社後、古舘伊知郎氏(61)の所属する芸能事務所「古舘プロジェクト」に籍を置いてからだった。

──

 96年にCSデジタル放送「パーフェクTV!」(現在のスカパー!)が始まり、プロレス・格闘技専門チャンネルが誕生したんです。番組スタッフがキャスターを探していたところ、「プロレス実況でも有名な古舘さんの事務所なら、プロレスに詳しくてニュースを読めるフリーアナがいるだろう」と声がかかりました。それまではプロレスに興味がなく、アントニオ猪木とジャイアント馬場が別の団体にいるという基本的なことすら知りませんでした。

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 それでもオファーから約1カ月後、試験放送という形から担当番組がスタート。初めてゲストに訪れたのは、当時、新日本プロレスでIWGPチャンピオンの故・橋本真也だった。

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 橋本さんはプロレスの知識が浅い私に、優しく接してくれました。生放送が終わった瞬間には、「終わったの? じゃあ、う○こ」と小学生みたいなことを平然と言う人で、とにかく豪快で繊細。新日本を退団して、01年に新団体の「ZERO-ONE」を立ち上げてから、取材をする機会が増えて親交が深まりました。

──

 03年頃、橋本は団体のフロントとしての仕事が忙しくなり、道場近くのホテルで暮らしていた。時々、三田氏のもとに電話がかかってきたという。

──

「悪いけど、パンツを買ってきてくれんか」

 と唐突に頼まれるんです。カルバンクラインのボクサーパンツの3Lしかはかないそうで、新宿伊勢丹のメンズ館でしか売っていませんでした。10枚購入して渡すと、またしばらくして、「パンツ買ってきて」と、頼まれるんです。彼女でもないのに不思議なお使いが続きましたね。

 そのお礼なのか、服をプレゼントされたことがありました。橋本さんはゴージャスな美人がタイプだったのですが、私は正反対。お互い大阪で仕事があった時に、

「もっとセクシーな格好をしたほうがいいんや」

 と言って、アメリカ村で買った豹柄のキャミソールをくれたんです。これが下着みたいにセクシーで、なかなか着る機会がなくて‥‥、今でもクローゼットに大事にしまっています。

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