桂歌丸師匠が勇退。注目が集まる中、若返った新メンバーでスタートした老舗番組の「笑点」(日本テレビ系)。
リセットスタートということで、視聴者の多くが温かい目で見守ったこともあり、司会者の進行、新メンバーのネタなどに賛否はあれど、まずまずなスタートを切った。
ところが大喜利と関係ないところで、「笑点」ファンが顔をしかめている案件がある。今夏放送される「24時間テレビ」のチャリティーマラソンランナーに、「笑点」メンバーの林家たい平が抜擢されたことが、それだ。
たい平は、50周年を迎えて自分を世に送り出してくれた「笑点」と、勇退した歌丸への感謝の気持ち、そして自身の師匠であり、難病と闘い10年間闘病生活を送っている林家こん平にエールを送るためにオファーを快諾したというのだが、視聴者からは「だからといって、落語家が走る意味がわからない」という声が噴出している。
「たい平だけが責められるのも気の毒な話ですが、日テレが若返った『笑点』を若い層にアピールしたいという気持ちが前面に出た人選であることは間違いない。『24時間マラソン』については、以前からその存在意義は問われていたようにアンチも多い企画。感謝の気持ちを伝えるどころか、テレビ局の思うツボではないかという声が多いようですね。それでもマラソンランナー発表時、神妙な面持ちだったたい平を見ると、本人にとっては一大決心だったようではありますが‥‥」(週刊誌記者)
とはいえ、批判する人たちの意見にも「『笑点』は笑ってストレスを解消するための番組。病床の師匠のためにヘンな感動はいらないと思う」「いい人なんだろうけど、たい平はすぐ泣く。マラソンでも号泣必至。番組の狙いが見え透いてる」「笑点は枠からはみ出さないでほしい。座布団1枚で盛り上がれるのが笑点!」など、納得できるものも多い。
本業と違うところで、メンバーのやる気が空回りしすぎなければよいのだが‥‥。
(塚田ひかり)