6月18日、いよいよ「AKB48 45thシングル選抜総選挙」の開票が行われる。今年は場所を昨年の福岡ヤフオク!ドームから、HARD OFF ECOスタジアム新潟へと移し、熱い戦いが繰り広げられる見込みだ。
合わせてJR東日本は臨時列車を運行。これが鉄オタたちを驚愕させているのだ。理由を鉄道ライターが解説する。
「かつてJRはリゾートやレジャー目的の臨時列車を多数運行していました。海水浴のための『マリンブルーくじらなみ号』やスキー客を狙った『シュプール号』です。ところが、最近は新たに臨時列車を運行することは少なくなってしまいました。そんな腰の重いJRがAKB48総選挙のためにわざわざ臨時列車を運行するというので驚いているわけです」
しかも東京発新潟着の下り新幹線を3本、新潟発東京着の上りを2本、新潟発越後湯沢着の上りを1本とかなりのラインナップなのだ。さらに今では絶滅寸前になってしまった快速夜行列車を運行するというのだから鉄オタが驚くのも当然だろう。
「かつては日本中を走っていた快速夜行列車ですが、今では『ムーンライト信州』と『ムーンライトながら』ぐらい。それも走るのは夏休みなど1年のうちの一部だけ。減った理由は夜間に駅員を配置するのが大変だからとも、車両が足りないからとも言われています。そんな状態なのに1日だけとはいえ新たな快速夜行列車を走らせるなんてJRは一体どうしてしまったのでしょう」(前出・鉄道ライター)
付け加えると、その快速夜行列車の車両はかつて常磐線で特急「ひたち」として走っていた653系。現在は新潟で特急「いなほ」や羽越本線・白新線の快速として使用されている。もちろん快速夜行列車として新潟-上野間を走るのは初めてだ。初めてづくし、まさに異例の力の入れようなのである。
鉄道に詳しいAKB48ファンの中には「JRが臨時列車を運行している諏訪湖祭湖上花火大会やおわら風の盆などの世界的なお祭りと総選挙が肩を並べた」と喜ぶ声もある。今年、AKB48総選挙はJRのサポートを得て、世界的なイベントへと昇華するのかもしれない。18日、新潟から目を離せなくなりそうだ。