6月30日、バラエティ番組「偉人におみそれ~ション!!」(フジテレビ系)が放送された。同番組は、偉人から生き様や発想を学ぶという番組である。
「この番組は、ソニー創業者の盛田昭夫、落語家の初代・林家三平、パナソニック創業者の松下幸之助、俳優の勝新太郎など、日本人に多大な影響を与えた偉人の生き様をVTRで紹介し、スタジオゲストらが、その人生に“おみそれ”したかどうかを決めるという内容です」(テレビ誌記者)
同番組ではVTR終了後、出演者らがそれぞれ偉人の生き様に感動したかどうかをボタンを押して決めるルールとなっている。
満場一致で“おみそれした”とボタンが押されると、スタジオに設置されている巨大な偉人の似顔絵が笑顔になるという仕掛けだったのだが、その演出に視聴者から批判の声が上がったという。
「ボタンを押された際、偉人の似顔絵が合成技術で変形していくのですが、まず眉が垂れ下がり、口は大きく開いた状態になりました。さらに目が、なぜか白目を剥いており、まるで“アヘ顔”のような表情に変わっていったのです。これに対し視聴者からは『この演出は死者を冒涜してる』『フジはどれだけ日本人をバカにすれば気が済むんだ?』『わざわざ白目にするのは不快』と、批判的な声が飛び交うこととなりました」(前出・テレビ誌記者)
偉人を称えるために、顔を笑顔に変えるだけならば、ここまでの批判は上がらなかったかもしれない。しかし今回は、偉人の顔を白目に加工したことで、視聴者から悪ふざけと受け取られてしまったようだ。
(森嶋時生)