6月24日、映画「東京喰種トーキョーグール」のキャストが発表され、主演に窪田正孝、ヒロインに清水富美加が決定したが、ネット上では「窪田はいいが、清水は合わない」との声が殺到している。
「清水が演じるのは人間を捕食する喰種の少女、霧嶋董香(トーカ)役です。単純な見た目もそうですし、清水さんは明るいイメージがあるので、優しさと激情さを併せ持つトーカは合わないと考える人が多いようです。本人も『私と霧嶋董香ちゃんは、真逆のタイプだと思います』と語っていますしね。ですが、窪田さん同様、清水さんを推薦したのは原作者の石田スイ先生です。芸術性の高い作品を描く石田先生ですし、彼女の中の秘めた何かを感じたのかもしれませんね」(映画関係者)
ネット上では不評の清水だが、業界では絶賛の声が相次いでいるという。前出の映画関係者が続ける。
「バラエティなどでも活躍しているので明るいイメージがありますが、演技の幅はすごく広いですよ。昨年放送されたドラマ『コウノドリ』(TBS系)では、貧困から新生児を捨てようとする若い母親役を演じていました。崩れ落ちて泣く演技は圧巻でしたね。出世作となったNHK朝ドラ『まれ』でも、主人公の恋敵として複雑な感情を見事に演じています。こうした経験を経たからか、本人も『今は陽のキャラクターよりも、陰のキャラクターが演じやすい』と語っています。まだ21歳ですし、作品の中でさらに伸びるでしょう」
キャスト発表の際、「撮影が終わったら死んでもいいくらいの気持ちで真摯に作品に臨んでいきたい」と語った清水。現在の不評を覆す演技を期待したい。
(長谷部葵)