物語も中盤に差しかかったNHK大河ドラマ「真田丸」。放送開始2話目で20.1%の高視聴率を叩き出したが、それ以降は上がったり下がったりを繰り返して徐々に下降し、現在は16%~18%の間を行ったり来たりとなっている。
そんな「真田丸」がある人物から「パクリ」だと指摘された。
「歌舞伎役者の中村勘九郎が、7月20日に行われた舞台と映画で公開される堤幸彦監督の『真田十勇士』の記者会見に出演した時のことです。『三谷(幸喜)さんが真田をパクってくれた。真田イヤーと呼ばれていますが、全然こっちのほうが先なのになあ』と語ったのです」(イベント関係者)
その言葉の意味はこうだ。
「勘九郎は14年に日本テレビ開局60周年特別舞台として公演された『真田十勇士』に猿飛佐助役で出演しています。この時、演出を手がけたのも堤氏でしたが、当時はまだ“真田ブーム”にはなっておらず、その後、三谷ドラマとして『真田丸』が話題になったことにじくじたる思いがあったのでしょう」(スポーツ紙デスク)
ストーリーをパクったわけではないので、勘九郎の“パクリ発言”もブラックユーモアのつもりだったのだろう。しかし、NHK大河ドラマは、過去に洒落にならないパクリ騒動を起こしている。
「03年に放送された『武蔵MUSASHI』は、歌舞伎役者の市川新之助が主役を演じ話題になった作品ですが、放送1回目の襲撃シーンのロケセットが黒澤明監督の名作『七人の侍』と酷似しており、“盗作”だとして黒澤監督の長男・久雄氏がNHKや脚本家を相手に損害賠償やビデオ化の差し止めを求める訴訟を起こしています。また、10年に放送された『龍馬伝』では書道家の上坂祥元氏が、タイトルロゴが自身の作品と酷似しているとして、NHK相手に損害賠償を求める訴訟を起こしています」(前出・スポーツ紙デスク)
「真田丸」も今回は笑い話で済んだが、視聴率欲しさに“一線を越える”ことがないように気をつけてもらいたい。