小倉智昭が司会の朝の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)が7月28日、「同一司会者による最も長く放送されている全国ネットのニュース情報番組」の座に輝いた。同番組は同日、放送18年目、4452回を記録し、4451回でこれまでトップだった「小川宏ショー」を抜いた。
小倉は「4452回。考えてみるとすごい回数だと思います。よく自分でも頑張ったと思いますが、不思議と一度も嫌だ、つらいと思ったことはありません。めざましを5個かけて、17年と4カ月、オンエアに臨んできました」と胸を張った。フジテレビ関係者が言う。
「低視聴率にあえいだ時代もありましたが、今では視聴率低迷が長引くフジテレビの中で、安定した数字を稼ぐ番組です。7月20日放送では、小倉の恩人である故大橋巨泉が急性呼吸不全で亡くなったことを伝え、9.4%の平均視聴率を獲得。昨年末の特番は9.9%で、教育・教養・実用部門年間ベスト10位にランクインしました。年間平均視聴率でも、平日午前中の民放情報番組の首位を2年続けています。その原動力となるのが、小倉お得意のアメ。視聴率7%を超えると1万円、8%で2万円、9%で3万円を小倉のポケットマネーから出す『視聴率貯金』を実施しています。昨年12月、みごとに300万円が貯まり、番組スタッフ160人を引き連れて湯河原温泉1泊旅行を企画するなど、大盛り上がりした。人心掌握にはやっぱり金ですよね」
これだけ視聴率が良ければ局の覚えもめでたく、司会の座は安泰と言いたいところだが、そう簡単なものでもないらしい。
「小倉は御年73歳。年々頭は固くなるわ、人の意見は聞かないわ、自分の意見を押し付けるわで、方々でヒンシュクを買っている。番組でも、どこまでも上から目線だったり、ゲストにトンチンカンな質問を連発したり、フェミニスト気取りの発言に終始したりが目につきますね。中野美奈子や菊川怜ら歴代アシスタントを舅よろしくイビったりもして、視聴者の反感を買うこともしばしば。フジにとっては高額ギャラがかなりの負担となり、何度も打ち切り話が飛び出しています。視聴率が落ちれば即刻、首のすげ替えもありうるでしょう」(テレビ誌記者)
5月に膀胱がん手術をした際も1週間の休養で舞い戻り、気力体力の充実ぶりをアピールした小倉。自他ともに認めるオリンピックおたくであることから、「2020年の東京オリンピックは『とくダネ!』司会者として伝えたい」と張り切っている。
(塩勢知央)