ドラマ「営業部長 吉良奈津子」(フジテレビ系)で、3年ぶりに連続ドラマに復帰した松嶋菜々子。物語の内容は、松嶋演じる広告代理店の売れっ子クリエイティブ・ディレクターの主人公が、3年の育児休暇を経て職場復帰するも現実と理想の違いに奮闘するというもの。しかし視聴率は第2話ですでに下降しており、関係者の頭を悩ませている。
「初回は10.2%でしたが、2話目で7.7%まで落ちてしまいました。松嶋の3年ぶりの主演作だけに、フジは大々的にドラマをアピールしてきたのですが、あまりの低さに愕然としています。『等身大の女性を描く』『共感してもらえる作品』を目指して制作してきたのですが‥‥」(テレビ誌記者)
ネット上では「3年休めるなんてファンタジー」「広告代理店のバリキャリってだけで、もう遠い世界の話」など厳しい意見が飛び交っている。どうやら松嶋演じる主人公は、『等身大の女性』からはほど遠く、そのことが視聴者の反感を買っているようなのだ。
しかし視聴率の低迷は、ドラマの設定だけの問題ではなさそうだ。撮影するにあたって松嶋サイドが出した様々な“注文”が、波紋を呼んでいるという。
「このドラマは当初5月にクランクインする予定だったのですが、松嶋サイドが脚本に細かい指示や訂正を求めたため、6月にずれ込んでしまいました。そのために準備が間に合わず、現場は悲鳴を上げています。しかも松嶋サイドは、前日になって美術セットにまでNGを出してきて、現場はてんやわんやだったとか」(番組関係者)
しかし、そこまでフジテレビが松嶋の言いなりになるのには、理由があった。
「松嶋には同時期に日本テレビの『家政婦のミタ』の続編オファーもあったようなのですが、それを断らせてこの作品に来てもらっただけに、強いことは言えないみたいです」(前出・番組関係者)
「営業部長 吉良奈津子」では松嶋の艶シーンも予定していたというが‥‥。
「やはりこれもNGが出ました。寸前になって台本を読んだ松嶋が『ちょっと合わない』と言いだして、すべてひっくり返されることになりました。そんなこんなで貴重な撮影時間がどんどん押して、現場が混乱しているようです」(前出・テレビ誌記者)
フジテレビとしては松嶋の艶シーンで視聴率を稼ぎたかったのだろうが、そんな目論見もみごと崩されてしまった。ただでさえ視聴率の低迷が囁かれるフジテレビ。松嶋のドラマ投入は、果たして正しい選択だったのだろうか!?