スポーツ

サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ファントムライトの初重賞制覇だ」

20160908zz

 夏競馬の最後を飾る「新潟記念」は、過去5年、1、2番人気で馬券に絡んだ馬がわずか1頭という大荒れ傾向。夏の負けを取り戻すチャンスだ。一方、小倉の「小倉2歳S」は、2連勝中のクインズサリナが人気の中心!

 新潟、小倉のローカル夏の陣は今週で幕。その掉尾を飾るのは新潟記念だ。ハンデ戦であり、よく荒れる重賞で知られる。今回も顔ぶれ多彩で難解な一戦と言っていい。

 過去を振り返ってみよう。馬単導入後のこれまでの14年間、半数の7回が馬単で万馬券になっている(馬連では5回)。00年以降の16年間では1番人気馬はわずか1勝(2着2回)、2番人気馬は2勝(2着1回)。一筋縄で決まらないことがよくわかる。

 年齢的には充実の5歳馬がよく連に絡んでいるが、その前後の4歳、6歳馬も連対を果たしており、7歳馬も4勝(2着2回)と、よく頑張っている。ただし、8歳馬以上は出走頭数も少ないことから、この間1頭も連対しておらず、高齢馬には肩入れすべきではないようだ。

 ハンデはどうだろう。52キロ以下の軽ハンデ馬もよく連対しているが、57キロ以上の斤量を背負う馬もまま勝ち負けしており、実績馬を軽視するのは禁物だ。あとは牝馬の善戦が目立つ。出走頭数は牡馬に比べてグンと少ないのに、よく連対を果たしている。暑さに強いのが理由の一つだろうか。

 以上のポイントを頭に入れて勝ち馬をあぶり出してみよう。といってもクセ者ぞろい。どの馬が勝ち負けしても不思議ではない。

 人気からいけばアルバートドック、ダコール、そしてエキストラエンド、マイネルミラノといったところだろうが、いずれも重いハンデを課せられそうで全幅の信頼を寄せ切れない。

 何とも難解だが、最も狙ってみたいのは、ファントムライトだ。

 前走の函館記念は穴人気になったが、ブービーの15着惨敗。その前の天皇賞・春も14着と凡走しているだけに、評価はかなり落ちているはずだ。が、天皇賞は58キロを背負ってのGI挑戦。ともに初めての経験だっただけに荷が重かった。距離も長かったようだ。

 そして前走は、その盾の疲れから調整がはかどらず、久々の影響もあって重め残りの状態。それに大外枠を引いたことでスムーズな競馬ができなかった。よって、前2走は参考外。あらためて注目すべきなのだ。

 とにかく新潟コース、左回りはスムーズで実績十分。昨年の新潟記念でも3着(13番人気)に頑張っている。その時は3カ月半ぶりの実戦で、前々で決まった緩い流れでの好走。評価していいだろう。

 今回は前走後、放牧でリフレッシュ。立て直して、ここ目標にじっくりと乗り込まれ、調整されてきた。

「前走後すぐ、ここに照準を合わせて仕上げてきた。馬体が締まって前走とは比べ物にならない状態」

 こう言って体調のよさを強調するのは藤原英調教師だ。なるほど、1週前の追い切りはリズミカルで実に軽快だった。ならば巻き返しは十分だ。

 祖母は女傑ダイナカール(オークス)で、近親、一族にはエアグルーヴ(オークス、天皇賞・秋)、ルーラーシップ(香港クイーンエリザベス2世C)、ドゥラメンテ(皐月賞、ダービー)など活躍馬がキラ星のごとくいる良血。初重賞制覇のチャンスと言っていい。

 逆転候補は、ルミナスウォリアー。前走の七夕賞は8着と期待を裏切ったが、休み明けで快勝した前々走の反動があったようだ。落ち着きを欠いていたことを思うと“2走ボケ”だったのだろう。

 しかし、この中間は落ち着き払って好気配。相性のよい新潟だけに、あらためて注目したい。

 小倉2歳Sも混戦模様。人気薄のドゥモワゼルに期待する。前走の函館2歳S(5着)は重め残り。それでも見せ場があったほど。馬体が締まった今回は、未勝利勝ちした時のような、小気味よい瞬発力を見せてくれるはずだ。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」