お昼のバラエティ番組「バイキング」(フジテレビ系)が視聴者からブーイングを浴びている。この春から生ホンネトークバラエティ番組となった同番組だが、高畑裕太容疑者が婦女暴行事件を起こしてからというもの、毎日のように数十分もの時間をさいてこの事件を取り上げているからだ。
9月2日もこの話題からスタート。この日のゲストは東国原英夫、ジャーナリストの津田大介などだったが、事件に特に新しい動きがなかったため、高畑淳子さんは謝罪すべきだったのか、育て方は間違っていなかったか、謝罪会見の内容はあれでよかったのかといった、これまで討論され尽くしてきた内容の焼き直しで終わった。
「再放送かと思うほど毎日同じ内容です。番組の作り方にあまりにも工夫がなさすぎますね」(テレビ誌ライター)
ネット民からは「またこの話題?」「しつこすぎる」「こればっかり」といった書き込みが殺到。中には「あなたたちが討論しても解決するわけないでしょう?」といった厳しい意見もあった。
さらに、メインMCの坂上忍の押し付けがましい発言に嫌気がさしてきた視聴者も少なくない。
「坂上さんは鋭い持論も展開していますが、いつも怒っていて表情も暗い。自分とは異なる意見をゲストが言うと食ってかかるようなシーンも多く、とても昼のバラエティとは思えない重苦しい雰囲気です。番組に創意工夫が見られない限り、視聴者離れに拍車がかかるかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
フジの迷走はまだまだ続きそうだ。
(笠原和美)