ポスト“ピコ太郎”の呼び声の高いユーチューブアーティストのグレゴリー・ブラザーズ。日本をテーマにした摩訶不思議な世界観の「Chicken Attack 鶏攻撃の術」がネット上で話題になっているが、彼らは本当にピコ太郎のような成功がおさめられるのか。「ピコ太郎とは根本的に違う」と指摘するのはエンタメ系ライター。
「ピコ太郎は自費で製作して配信し、それがジャスティン・ビーバーの目にとまって世界中に広まった、まさにシンデレラボーイ。一方のグレゴリー・ブラザーズの作品にはネット映像のプロが噛んでいます。毎年、1年間のユーチューブのヒットをランキング形式で紹介する“You Tube Rewind”という映像を制作している会社が『Chicken Attack』のシリーズである『Song Voyage』を手がけているんです。さらにグレゴリー・ブラザーズの作品を配信する会社も関わっています。『Chicken Attack』でヨーデルを歌う石井健雄さんがドイツで活躍していることは、昨年テレビ番組で紹介されており、ヒットを目論んで“世界で受ける”という視点で人選した企画だと感じます。ヒットしてもプロモーション戦略の賜物となると、ピコ太郎の“PPAP”人気とは違う展開になりそうです」
見る側は単純におもしろければいいのだが、仕掛人の戦略に乗せられていると思うと、なぜだか心から笑えない気がするのだが。
(伊藤その子)
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