未成年者との飲酒が週刊誌にすっぱ抜かれた、「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音。この一件が原因となり、ゲス極は12月3日のワンマンライブを最後に活動を自粛することとなった。また所属レーベルのワーナーミュージック・ジャパンでは、12月7日にリリース予定だったアルバムの発売をいったん中止すると発表。すっかり謹慎モードに入った川谷だが、これによる影響はほとんどないと音楽ライターが指摘する。
「まず発表済みのツアーは開催されるので、ライブ中止に伴う損害は発生しません。しかもアルバムの発売延期に関しても、ワーナーミュージック・ジャパンの決算期は9月で、この10月には新年度に入ったばかり。12月発売予定のアルバムを延期したところで目下の業績に与える影響は軽微で、来夏までに発売できれば損害はないも同然でしょう」
しかも川谷本人の懐具合にも、今回の謹慎による影響はほとんどないというのだ。音楽ライターが続ける。
「川谷はゲス極楽曲のほとんどを作詞・作曲しているので、アルバム1枚ごとに4%の印税をもらえます。前作の『両成敗』は約10万枚を売り上げており、印税額は単純計算で1200万円ほど。印税の支払いには9カ月程度のタイムラグがあるので、1月に発売された『両成敗』の印税はちょうど今頃にもらえるはずです。これとは別に実演家としての収入もあるので、今回の謹慎や発売延期で金銭的に困ることはないでしょうね」
他人の人生を狂わせておきながら、川谷本人の生活には何の影響もないというのだ。これではまさに「やり逃げ」との批判を免れることはできないだろう。
(金田麻有)