未成年の少女に性的暴行を加えた容疑で書類送検され、所属事務所を解雇された山本圭壱が今年7月、「めちゃ×2イケてるッ!!」(フジテレビ系)で加藤浩次との極楽とんぼを復活させた。今後のコンビ活動は、謝罪ライブ以外は未定だが、なんとか復帰への道を模索中だ。山本のように“しくじり”によって芸能界追放の危機に陥った芸人も少なくない。
「キングオブコント2014」と「THE MANZAI 2014」で決勝戦に進んだことによって、過去の苦労を清算できたのはアキナ。
「アキナの秋山賢太と山名文和は、2012年10月まで藤本聖を加えたトリオ芸人『ソーセージ』でした。ところが、藤本が元交際相手に暴行を加えて傷害容疑で逮捕、脱退しています」(舞台を手がける脚本家)
その後、アキナに改名してコンビで再スタートすると、メジャーコンテストで好実績を残した。ちなみに、藤本は現在、ピン芸人だった井尻貫太郎と新コンビ「ジュリエッタ」を組んで活動中だ。
90年代の“ボキャブラブーム”で、坂道コロンブスとして人気が出そうだった林伸行はみずから転落。追放の危機どころか芸能界を去ることになった
「これから売れるというタイミングのときに、林が女性への不埒な行為で逮捕。コンビは解散したんです」(前出・脚本家)
残された松丘慎吾はその後、村田渚と「鼻エンジン」を結成。業界内外の評価は高かったが、コンビを組んだ翌年の2006年、村田がクモ膜下出血で急逝。松丘は後に事務所を移籍して「ヤマザキモータース」と「くらげライダー」を結成するも、解散。現在は、妻で女芸人の赤プルと、東京・浅草で『浅草甘栗MJ店』を切り盛りしていたが閉店に追い込まれ、ポスティングと三又又三のバーでアルバイトをしつつ、夫婦漫才師・チャイムとしても活動している。
芸能界を去る自堕落な芸人がいれば、転落をバネにはい上がる相方もいる。これからもその流れは続いていくだろう。
(北村ともこ)