10月13日、ノーベル文学賞に歌手のボブ・ディランが選ばれたことが発表された。毎年有力候補として名前が挙がるも受賞を逃してきた日本の作家、村上春樹は、今年も選ばれることはなかった。
近隣のアジア圏で「どうして日本人は毎年受賞者が出るのか」とへそを噛む意見が出ることと、村上春樹の名前が候補として挙がることがもはや風物詩であるように、村上春樹の熱烈なファン、通称“ハルキスト”が集まって受賞の連絡を待ち、みんなで落胆する光景も風物詩と言えよう。そしてそのハルキストへの視線が、今年は例年以上に冷ややかだったのだ。
「純粋に春樹ファンの集まりなのでしょうが、毎年恒例行事のように取り上げられると、興味のない者には『自分はハルキストである』と誇示する集団のように見えるようです。ハルキストのニュースに対して、ネット上では『気持ち悪い集団』『村上春樹が好きっていう自分が好きな人たち』『仲間で一緒に盛り上がりたいだけ』など、批判的な意見が多数見受けられます」(芸能ライター)
ハルキストに対しては、芸能人からも疑問の声があがっている。
「お笑いコンビのおぎやはぎが、13日深夜のラジオ番組『おぎやはぎのメガネびいき』でハルキストに対して、『本人が恥ずかしくてしょうがないよ』『(村上春樹が)大好きなのに、その人が嫌がることするのかな』『プレッシャー与えたらかわいそうじゃん』と批判していました。村上春樹本人がハルキストの過剰な盛り上がりをどう思っているのかはわかりませんが、ファンでない多くの人たちから白い目で見られていることは知っておいてもいいと思いますよ」(週刊誌記者)
来年こそは、ハルキストたちの歓喜の涙が見られるのか。