10月12日、日本将棋連盟が公表して以降、大きな波紋を広げている「不正ソフト騒動」。
三浦弘行九段に対し、スマホを利用した「将棋ソフトでのカンニング」の疑いが持たれている同騒動。今年12月31日まで三浦九段の公式戦の出場停止処分が将棋連盟から下されながらも、本人が完全否定のコメントを発表するなど、混迷の度合いを増している。
将棋ファンならずとも少なからぬ衝撃を受けた今回の「不正ソフト騒動」だが、意外や、騒動の発生を「大歓迎している人たち」がいるとの噂が聞こえてきた。
「三浦九段の疑惑が発表されて『奇跡が起こった!』とまで語る人間もいましたよ」と語るのは広告代理店社員。一体、どこの誰が将棋の「不正ソフト騒動」で大喜びしているのか──。
「11月に封切りされる松山ケンイチ主演の将棋映画『聖の青春』のPRスタッフですよ。これまで『松ケンが役作りで激太りした』ということのほか大した話題が作れず、各所で『大コケするんじゃないか』と噂されていた作品です。将棋界の不正ソフト疑惑が報じられてから急激に脚光を浴び、知り合いのPR関係者は『興行収入が倍になるぞ!』とガッツポーズしていましたね」
予期せぬタイミングで飛び出した将棋界の「不正ソフト騒動」。映画界にも予期せぬ形のラッキーを届けたのであった。
(白川健一)