日本時間の11月6日早朝に行われる「BCフィリー&メアターフ」は、ヌーヴォレコルトが武豊騎手とのコンビで参戦する。
「米国の芝レースの女王決定戦です。欧州からの参戦も多く、米国の芝牝馬レースでは最もレベルの高いレースです。サンタアニタパーク競馬場は1周が約1408メートルで、最後の直線が約301メートル。小回りでコーナーがきつく、適性が問われます。スタートがコーナーの下り坂地点のため、序盤はごちゃつきやすいのも特徴です」(秋山氏)
ヌーヴォレコルトを管理する斎藤誠師は、事前の視察で手応えを感じている。牧野記者が話す。
「先生は『小回りは問題なし。芝を全面的に張り替えたばかりで、速い馬場も歓迎。ライバル陣のレベルはわからないが、勝算あり』と笑顔でした」
秋山氏の注目馬は、競走馬生命に関わる蹄葉炎からの復活を果たした奇跡の馬レディーイーライだ。
「デビューから連戦連勝でGIBCジュヴェナイルフィリーズターフやGIベルモントオークス招待Sを含む6連勝。今年8月、カムバックし、復帰後2戦目となった前走GIフラワーボウルSで復活Vでした」
凱旋門賞馬ファウンドを下した実力馬のセヴンスヘヴンや昨年のGIヨークシャーオークス勝ちのプレースカハもいるが、レディーイーライとヌーヴォレコルトの一騎打ちになると、牧野氏は見ている。
「アメリカンスタイルを取り入れながら4000勝ジョッキーとなった武豊騎手は、常に『持ってる人』。舞台が米国ですし、海外馬券発売対象レースで、最初の日本人勝利ジョッキーに輝くと思います(笑)」
海外のGIで9勝をあげている“ユタカマジック”に期待したいところだ。