12月18日に行われたサッカークラブW杯の決勝「レアルマドリード×鹿島アントラーズ」の一戦は、結果こそ4対2で大本命のレアルが優勝を決めたものの、一時は鹿島がリードする展開にもなり、延長戦にまでもつれ込むナイスゲームだった。
この日2得点で、一躍世界中に名前を売った鹿島のMF柴崎岳も「勝てるチャンスはあった」と悔しさをのぞかせてはいたものの、世界最強のクラブ相手にも最後まで諦めない姿勢を見せた鹿島の戦いぶりを称える声が日本中で沸き起こった。
サッカーファン以外も大興奮の一戦だったが、残念なことにそれを一気にしらけさせる事態が‥‥。
「日本テレビで放送された中継に生出演した明石家さんまの試合後の発言が視聴者を凍りつかせました。さんまは大のヨーロッパサッカーのファンとして知られていますが、『もし鹿島が2‐1で勝っていたら、高速道路でいろいろなことを考えてしまいそうやった』と、まるでレアルが勝ったことに安堵するような意味深な発言を披露。さらには『MVPはレフリーです』と、レアルのディフェンスの要、セルヒオ・ラモスのファールで胸ポケットのイエローカードに手をやったものの(出れば2枚目で退場だった)、結局は出さずにプレーを再開させた主審を揶揄しました。確かにそういう見方もできる試合内容でしたが、大健闘した鹿島や世界一に輝いたレアルの選手たちを称えるより、レフリーのジャッジが最も印象に残ったかのような発言に『もう、サッカー中継にさんまはいらない』『さんまは選手に謝ったほうがいい』といった声がネット上で連打され、炎上騒ぎになりました」(スポーツライター)
日本中のファンが感動したのはそのカード問題ではなく、鹿島が日本チーム初の決勝戦でビッグクラブと互角に渡り合ったことだ。
それがさんまの笑えないジョークで締められては、名勝負に興奮したファンが納得しないのも当然だろう。
(佐伯シンジ)