芸能

井筒監督×マツコ・デラックス「ドアホちゃうか、ニッポン!」スペシャル対談(1)トランプ大統領誕生で…

20170105_12m1st

 恒例のスペシャル対談! 冒頭から大方の予想を覆して次期アメリカ大統領に決まったトランプに対してツープラトン攻撃。さらにホコ先は廃墟と化した長野五輪の“負のレガシー”、そして画策される「大阪万博」にも向けられ、バッサバッサと斬り倒してゆく。毒と笑いの総決算をお楽しみあれ!

井筒 いよっ! マツコも忙しい年末なのにアリガトさん。

マツコ そんなことないわよ。監督もちょっとふっくら戻ったんじゃないの?

井筒 少しは、やね。体調は戻ったよ。でも、昔みたいに誰かと飲み歩いてもないし、酒の量は減ってる。

マツコ あら! 人間って我慢できるものなのね。

井筒 ま、ほんまに腹を割れる親友なんてのも少ないし、つまらんヤツと飲んでも、金使うだけでアホらしいと悟ったわ。女子と飲むなら、話は別やけどな(笑)。

マツコ 大事なことを悟っちゃったのね(笑)。監督も大変だったけど、NHKで心臓手術の番組を見てて、最近の医療ってホントにスゴいと思って。今は心臓を止めないで、動かしたまま手術するんだってね。だから早い人だと10日ぐらいで退院しちゃうんだって。

井筒 昔みたいに、手術でいったん止めるとなかなか回復せえへんのやろね。当然といえば当然や。心臓を止めるいうことは「1回死ぬ」のと同じやもんな。

マツコ そうよ。心臓って何十年も動き続けて、あらためて立派だと思った(笑)。

井筒 瀬戸内寂聴の心臓なんか90年以上も動きっぱなしやしな!

マツコ ウハハハ! 瀬戸内寂聴さんじゃなくても90年動いている人はいっぱいいるけど、わかりやすい90年には違いないよね(笑)。

井筒 ほんまにジイサンとバアサンが多なった。どこ歩いても年寄りだらけ。アメリカも同じらしいけど。だからますます保守的、全てに守りに入るのかな。

マツコ もう、ボッキもしなくなっちゃうからね~。

井筒 ほんまやな。心臓が動き続けたせいで、こんなボッキもない、夢も希望もあったもんじゃない世の中を生きなきゃあかんねん。

マツコ うん。確かにいい意味で興奮することが極端に少なくなった。

井筒 トランプが大統領になった時、いよいよアメリカも自力じゃ“勃たなく”なったんだと思ったよ。プア白人の連中があんなワケわからん金髪のクソオヤジの言い散らかす、いいかげんなことをまるで鵜呑みにするようになったんやから。

マツコ そうよね。きっとヒラリーじゃ、もうカウパーも出なかったんだよね。アサ芸のトランプ記事にもイイことが書いてあるじゃない。「核ボタンはプッシーを触るより簡単」って!

井筒 アホか(笑)。そんなこと誰が言うとんねん!

マツコ 本来ならトランプなんて、特権階級の上の上にいて、みんながいちばん嫌いな男のはずじゃない。だからさぁ、あらためて思ったわよ。人間って追い詰められると、簡単に詐欺にだまされるんだって(笑)。

井筒 オレもアサ芸の連載で「生きづらくなると、人間は為政者の口先にだまされる。それが愚衆扇動政治、早い話がポピュリズム」と前に書いたけど、まさにそれやね。

マツコ 89年にベルリンの壁が崩壊した時に「ああ、世界はこうやって自由主義に進んでいくのね」と感じたのを覚えてるけど、まさかまた壁を作るとか言いだす時代になるとは思わなかったわ。これは何主義?

井筒 ボッキ不全主義や!

マツコ それ(笑)。安倍さんなんか、すぐにトランプに会いに行ってたけど、ある意味で「お似合い」だと思ったわ、あの人たち。

井筒 どっちも愚衆扇動主義者やからな。実は主義なんかゼロなのよ、あの2人は。多数の反応を見て言うことをコロコロ変えるだけ。多数って最も信用ならないからな。まあ、言うはタダというやっちゃ。トランプは政治やなくてディール(取り引き)するだけの人間やから、安倍みたいにヘーコラしてると雑魚やと思われて、日本はいいようにむしり取られるだけよ。

マツコ トランプもツイッターでいろいろ言ったりして、ただのエンタメだったじゃない。それなのに頂点に上り詰めたってことは、もうそういう時代なんだよね。物事を一瞬でしか判断しない世の中っていうのかな? ユーチューブやインスタグラムなんかもそう。「いいね!」をたくさん獲得した人が本当にスキルのある人間だと思われてる。私や監督みたいな古い人間は、あんなものちょっと離れた位置からシラけた目で見てるけど、今の人たちは違うよね。

井筒 あの「いいね!」ほど信用ならないものはないわ。アホみたいに騒ぎまくった「不倫」ネタもそうやろ。何であんなに騒ぐねん。不倫なんか古代からあるだろ。ネットで誰かが糾弾したら、みんなで一斉糾弾や。

マツコ ネットのせいで、どーでもいいものと忘れちゃいけないものが並列になったんだよね。全部おんなじ。メディアリテラシー(情報が流通するメディアを使いこなす能力)とか聞こえのいいこと言ってるけど、それをやってる人間が世の中に何人いるんだよって!

井筒 おかげで舛添みたいなド悪党さえも、ピコ太郎のPPAPと同じ扱いや。あんな、税金で書道がうまくなる中国服を買ってたような前代未聞のアホ知事が、つまらん不倫ネタと同じように忘れ去られていくわけよ。確かに忘れてしまいたいヤツやけど(笑)。

マツコ あったあった、中国服(笑)。だけど、みんなで騒げておもしろい時はいろいろ言うけど、ブームが去ってつまらなくなったら、あっさり削除だよね。本気で怒ってるのかもわからない、すごくむなしい世の中になっちゃったと思う。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論