芸能

井筒監督×マツコ・デラックス「ドアホちゃうか、ニッポン!」スペシャル対談(3)東京五輪が決まったけど…

20170105_12m3rd

マツコ さっきの勝者と敗者で思ったけど、だから日本人って、あんなにバカみたいにオリンピックが好きなんだろうね。

井筒 そのとおりよ。始まっても終わっても、そればっかりやろ。五輪狂騒曲はほんまにバカだと思うね。でも、この国の人間は何かで「勝ちたい」ねん。今年の漢字は「金」です! と平気で書くような、こっ恥ずかしい国や。

マツコ それに日本もそうだけど、東アジアってホントにオリンピックが好きだよね。もうハンブルクとかボストンとか、欧米の賢明な都市はみんな撤退してるじゃない。そのうち韓国、中国、日本だけでオリンピックを回すようになると思う(笑)。あの「レガシー」っていうのも、誰が言いだしたのか知らないけどさ。

井筒 あんなものは、代理店とつながってる官僚が「レガシーと言えば印象いいですよ」とか、森喜朗に入れ知恵したんやろ。

マツコ レガシー、レガシー言ってんなら、何で国立競技場をわざわざ潰すんだよって思ったわよ!

井筒 この前、長野五輪のボブスレーの廃墟を見てきたけど、恐ろしくひどいもんだったね。

マツコ えっ、あれって、まだ残ってるの?

井筒 山の上の奥のほうに亡霊のように残ってたわ。時々、リュージュとかの練習で使ってるみたいやけどそれでも年間に何億円も維持費がかかるらしくて、ついに今年で廃止決定や。

マツコ あっ、そうなんだ。取り壊しちゃうんだ!

井筒 いやいや、あれを砕くのにも何十億円かかんねん。だから、そのまま放ったらかしにするかもしれないらしいね。それ聞いて、ゾッとしたよ。レガシーのなれの果ては、誰も使わない白いコンクリート亡霊。ゾンビの住みかになるわ。

マツコ あぁ、嫌だ嫌だ。オリンピックもびっくりだけど、大阪万博には言葉を失ったわ。まだやりたいの、万博? って感じよ。

井筒 アイデアも何もないアホが集まって決めとんねん。松井知事はトンがチンでカンよ。経済を動かす発想がいまだに「ハクランカイ」って、1世紀前やろ!

マツコ それで思い出した。私、子供の頃はよく筑波山に登ったのよ。

井筒 おおっ、ええねぇ。男体山に女体山!

マツコ それそれ。読者の方々もホントに登ったほうがいいわよ、筑波山(笑)。頂上から見ると、下はず~っと平らな平野で東京まで全貌できるんだから。筑波山はホントにスゴいわよ!

井筒 あれは、勝った気になるよな(笑)。

マツコ そう、勝った気になるのよ。それが85年のつくば万博の時だけ、山に登らないで万博に連れて行かれて‥‥。それが何一つおもしろくなかったのよ(笑)。女体山と男体山のほうがどんだけよかったか。今思うと、あの頃に経済成長なんてすでに終わってたんだよね。それなのにまだ万博って、何を考えてんだ!

井筒 何も考えてないから万博やねん。70年の万博もただの石ころだった「月の石」にアホみたいに並んでたけど、あんな催事にいまだにすがってるんだから、いかに「勝てる文化」がないか、自信がないかの証拠やろ。で、次はカジノか。何でも金髪国家のモノマネ。時代遅れもはなはだしいわ。

マツコ いざとなったら何でも大きなものにすがるよね。ついでに言うとさ、富士山にも登りすぎだよ!

井筒 ウハハハ! 確かに富士山も登りすぎや。リストラされたら、富士山に登って考え直すのが大流行。

マツコ 「うちのお父さん、会社クビになったから今、富士山行ってます」とか、富士山に登ってもどうにもなんないって(笑)。もっと富士山は大事にしなきゃダメよ。富士山が渋滞してるって意味がわかんないし、だから落ちて死んじゃう人まで出ちゃうんだよ。

井筒 もう、何かに慰められないと生きていかれへんのやろね。会社に慰められて給料もらって、会社に慰められなくなったら、富士山で慰めの報酬や。

マツコ 悪いこと言わないから、筑波山に登りなさいって。冬は最高よ。満天の星のように東京が見えるんだから。ホントに勝った気になる。オススメよ!

井筒 テレビも映画も何もかもデタラメ。紅白歌合戦もマツコとタモさんにすがらなあかんぐらい末期症状らしいし、今年はマツコが出るところだけ録画して、皆で筑波山に登るか!

マツコ 別に紅白なんか録画する必要ないわよ。1曲歌うわけでもないし(笑)。

井筒 何や、タモさんとデュエットかと思ったわ。

マツコ まあ、田舎のおじいちゃんやおばあちゃんが驚かない程度にお邪魔してきますけど、筑波山神社でお参りしたほうが、きっと御利益はあるわね。

井筒 和田アキ子も筑波山に登ったほうがええぞ!

マツコ 来年もおんなじ話しましょうね、監督(笑)。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
2
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
3
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論
4
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
5
世間はもう「松本人志」を求めていないのに…浜田雅功「まっちゃん」連呼のうっとうしさ