テリー 受験を終えてから、アイドルに対する考え方は変わりました?
桜 やっぱり「競争の世界なんだな」と感じることが多いですね。何でも、投票やランキングで決めたりするので。
テリー まあ、AKBの総選挙もそうだもんね。
桜 その結果を見て、「思ってる以上に自分にはファンの方がいないんだな」と落ち込んだり‥‥もちろん、自分にしかできないことがあるし、私だけの立ち位置があるとは思えるんですけど、数字だけ見せられると、すごくシビアでへこんじゃいます。
テリー あと、地下アイドルって、ファンとの距離感が近い分だけ、視野が狭くなってるファンの人もいるよね? 「アイドル=俺のもの」みたいな短絡なことを考えていたりするものね。実際、例の事件は大変だったじゃないですか。
桜 あれは本当に怖かったです。一昨年ぐらいから私のツイッターに嫌がらせみたいな書き込みがされるようになって、それが昨年の11月には「コロスゾ」みたいになってしまって。
テリー どんどん内容がエスカレートしていったんだ。どうして恨まれることになっちゃったのかな?
桜 私にもよくわからないんです。強いて言えば、1年ぐらい前にツイッターで「他の仕事の都合でライブを休みます」と書き込んだら、それに対してすごく怒りだしてしまって、「この人、こんなに怒るんだ」って驚いたことがあるんですけど。ただ、大切なファンの方の1人であることは間違いないので‥‥。
テリー まァ、アイドルに限らず、ファンとの距離の取り方って本当に難しいよね。相手は桜さんのことが好きで好きでたまらなくて、そういうことをしちゃうんだもんな。となると、もしかして、強烈なファンレターも来ちゃったりしちゃうんだ?
桜 ええ。赤い字で「お前の脳がほしい」と書きなぐられた手紙をもらったことがあります。
テリー そりゃ強烈だね。でもさ、そういう刺激的なところが、人前に出る仕事のおもしろさでもあるんだよな。
桜 そうですね。前向きに考えれば、それだけ自分に影響力があるということなので。今、普通の生活に戻ったら、それはそれでたぶん、もの足りないって思っちゃうと思います。
テリー 「結婚してくれ」なんて言われたりしないの?
桜 あ、それはよくあります。「持って来たモノにサインします」というイベントの時に、婚姻届を持って来て「これにサインしてください」ということがありました(笑)。
テリー ハハハ、そういうのは笑えちゃうからいいよ。もちろん、サインしてあげたんでしょ?
桜 はい。正式な署名じゃない感じで、なぐり書きしちゃいましたけど(笑)。
テリー いいねェ、それくらいの遊び心なら全然オッケーだよね。