芸能

天才テリー伊藤対談「桜雪(仮面女子)」(2)東大受験しながらアイドルは大変だ

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テリー しかし、おもしろいね。どうして、あなたみたいな子が、今、アイドルをやっているの?

 私、小学生から合唱をやっていたんです。でも、高3の時に合唱団を卒団したら「燃え尽き症候群」みたいになってしまって、大学受験なのに勉強も手につかなかったんですよ。

テリー それほど熱中してたんだね。

 そんな時に、今、所属している事務所でアイドル募集をしていることを知って、そこに入れば何かしら音楽に関われる仕事ができると思って、オーディションを受けました。で、面接の際に「今、受験生で東大を受けようと思っています」と話したら、「じゃあ“東大受験生アイドル”としてデビューしたら?」ということになりまして(笑)。

テリー すごいキャッチフレーズだ(笑)。AKB48みたいな、大きいところに入ろうとは思わなかった?

 私、アイドルになりたかったわけじゃないんですよ。音楽の仕事がしたかっただけで、最初は「私になんか絶対無理!」と思っていました。でも、事務所の方に強く勧められて‥‥もちろん、今はこのお仕事が大好きです。

テリー でも、それが高3の時なんでしょう? 受験生にとっては、いちばん大事な時期じゃない。そんな時にアイドルをしながら、東大を狙うなんて、ちょっとやそっとの話じゃないよ?

 ですから、1回落ちました(笑)。

テリー ねえ。やってる人は1日10時間、ヘタしたら20時間ぐらい勉強するわけだから。

 そうですね。そこは事務所にすごく配慮していただいて、ちゃんと勉強時間は確保してもらっていました。アイドルとしての活動も「週末のイベントに、握手会とかだけ参加すればいい」みたいな感じです。

テリー じゃあ、歌やダンスのレッスンはせずに?

 はい。でも、その代わりに開設した「受験ブログ」を毎日更新して、自分の勉強や日常を発信していきました。

テリー じゃあ、毎日受験勉強してブログを更新しているだけなんだ。そんなことで、桜さんにファンはついてくれるの?

 まったくいなかったです(笑)。当時、同じ事務所のアイドルグループと合同の握手会に参加させてもらっていたんですけど、朝10時から夜10時ぐらいまでやって、私目当てで握手しに来てくれたのが1人とか2人とか(苦笑)。

テリー えっ、12時間も立っていて、それだけ!? 大変だなァ。

 ネット上でも「どうせ東大なんか受かりもしないのに売名行為だ」って叩かれたり、笑われたり。

テリー それはつらかったでしょう。

 でも、そんな人たちに負けたくないという気持ちがあったので、逆に頑張れました。

テリー じゃあ、合格した時はスッとしたでしょう。実際、東大に4年通ってみて、どうでした?

 あっという間でした。平日の夕方からライブがあるので、大学の授業が終わったら、すぐ学校を飛び出してライブ会場に向かって、ライブが終わって夜遅く家に帰ったら、夜中の3時とかまで課題や授業の復習、予習を済ませて、また朝6時に起きて大学に行って、みたいな毎日で。

テリー えらいなあ。

 楽しかったから、できたんだと思います。でも、そんな生活だったので、なかなか友達もできなくて、ちょっともったいなかったかなって。

テリー でもさ、誰もが体験できない「仮面女子」の時間があったわけじゃない。だから、それはそれでよかったんじゃないかな。

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