テリー こういう話は、お嬢さん(鈴木貴子衆議院議員)ともされているんですか?
鈴木 ええ。娘も勉強して、領土問題には一生懸命取り組んでいますから。北海道は選挙区ですしね。
テリー 実に優秀なお嬢さんですよね。
鈴木 よく勉強するし、頭の回転はいいです。ただ、姿かたちが私にちょっと似てるもんですからね、そこがちょっとかわいそうだなと(苦笑)。
テリー いやいや、そんなことないですよ! 先日のお嬢さんの結婚披露宴の時の写真、とてもキレイだったので、僕はiPadに入れて持ち歩いているんですから(と言いながら、鈴木氏に見せる)。
鈴木 あ、本当だ。いい写真ですね。
テリー でしょう? だから、そんなこと言っちゃダメですよ。
鈴木 そういえば、松山千春さんも娘を見るたび「貴子は、宗男さんにスカートをはかせたようなもんだ」って言ってたんですけど、結婚式の時から「奥さんに似てきてよかった」って言ってくれるようになりましたね(笑)。
テリー フリーカメラマンの旦那さんも歌舞伎役者みたいな男前でね。お嬢さんには、「早くいい人見つけろよ」みたいなことは言っていたんですか?
鈴木 ええ。「30歳までに結婚してくれ」と伝えていましたから、気合いを入れて探したんでしょう(笑)。とにかく無事に嫁に行ってくれて、ホッとしてます。
テリー あとはお子さんができればね。
鈴木 それでもう、私としては満足ですね。
テリー 僕、お嬢さんのことをすばらしいな、と思うきっかけがあったんですよ。ちょうど宗男さんが逮捕されて、いろいろ大変だった時に、彼女が記者の質問に対して、ものすごくしっかりとした口調でしゃべっていたから、驚いちゃって。あの時は、まだ学生だったんですか?
鈴木 そうですね。私が逮捕された時は高校1年だったんですよ。ちょうどカナダに留学していましたね。
テリー すごいなァ、普通の高校生はあんなふうにしゃべれないですよ。やっぱり政治家に向いていたんじゃないですか?
鈴木 ええ、私の時よりも8歳若く政界に出てきただけでも、将来性はあると思うんですね。よく一般的には、娘の性格は親父譲りだと言われるけども、あの娘の気性の激しさは、実際は女房似なんです。女房がしっかりしていたから、逆に私は助かったんですよ。私が逮捕されている時、あるいは収監される時にも毅然としていましたから。その女房の強さっていうのを、娘は受け継いでると思いますね。テリーさん、私はどちらかというと、気が弱くて声も小さいんですよ。
テリー 何言ってるんですか、今聞いててもすごく大きな声ですよ(笑)。
鈴木 いやいや、実際はそうなんです。23年前に佐藤優さんはそれを見抜いていましたね。「鈴木先生は役人なんかに1回ガーンと言っても、すぐ許しちゃう。それではダメなんです。役人はねじってねじってねじってねじらんとついてこない。だから鈴木先生は、どこかで足を引っ張られますよ」と言われてたんです。それがまさに、あの15年前の事件だったと思うんですよ。