日本の音楽業界に大きな影響力を持つオリコンランキングが、関係者によるCD買い占めの事実を認めていた!?
これは1月20日にオリコンが発表したプレスリリースで明かされたもの。同社によると、「関係者等が組織的にCDの買取をしていると統計上推測できた場合、これまでにもランキングの基礎数字に加算しない方針」をとってきたという。
つまり、買い占め行為に対してはすでに対応済みだったわけだが、そんな行為の存在をオリコンが認めたこと自体に、ファンは大きな衝撃を受けているようだ。だが音楽ライターは、オリコンは“ランキング対策”に厳しい姿勢で臨んできたと語る。
「たとえば音楽ダウンロード用のIDのみを記載したミュージックカードについては、15年4月以降は評価の対象から除外しています。また、一人のファンが同じCDを大量購入する行為についても、オリコン側が設定した“加算制御”を施すことで、リアルな売上枚数への補正を行っているのです。つまり今回のリリースは、あえて手の内をさらすことで『不正なランキング操作は見抜いていますよ』と警告することが目的ではないでしょうか」
逆に言えば、オリコン上位にランクインできればその人気は本物だと言うことができる。オリコンランキングの上位争いからはますます目が離せないことになりそうだ。
(金田麻有)