◇「阪神芝2000メートルは岩田の大好物」
新規GI大阪杯(4月2日)の舞台がここ。狙うはルメール、川田将雅、岩田康誠騎手の3人だ。
ルメール騎手は複勝率56.5%で、「14頭立て以上」なら63.6%までアップ。川田騎手の複勝率は45.8%で、近年、成績不振にあえいでいる岩田騎手も、このコースに限れば複勝率48.9%、連対率も4割オーバーを記録している。今年の岩田騎手は1月終了時点で全国6位(9勝)と好調だけに、さらなる活躍も期待できそうだ。スポーツ紙・栗東担当記者が話す。
「同舞台であれば、昨年の4月3日、10頭立ての4番人気馬メイショウコルノで2着して、3連単18万馬券を演出したのが印象的ですが、今年は買い時です。それは昨年4月、JRA騎手学校に入学した次男・望来(みらい)クンの存在。岩田騎手はとても子煩悩で、この冬休みにいろいろと質問されたことがよほどうれしかったようです。一緒に騎乗する日を今から楽しみにしているみたいです」
“大舞台に強い岩田”復活の前兆は、データからもうかがえる。
「WIN5対象レースでは、16年2月14日を最後に7カ月以上も勝利から遠ざかっていたのですが、16年11月下旬から17年1月にかけて一気に3勝をマークしています」(伊吹氏)
◇「小倉ダート1700メートルは藤岡兄弟を狙え」
小倉といえば、レジェンド武豊騎手の庭。ダート1000メートルの連対率は54.5%で、複勝率63.6%と、好走が際立つばかりだ。
ただ、昨年の夏は北海道に遠征するなど、乗り鞍が少ない可能性もある。であれば、狙うは藤岡佑介騎手と藤岡康太騎手の兄弟である。
「1位は川田騎手の複勝率52.8%が断然で、『前走4着内』の条件を加えると、69%までアップするのですが、“騎乗馬の質”を考えれば藤岡兄弟も負けていません。弟の康太騎手は5番から16番であれば複勝率40.4%、兄の佑介騎手は『ダート1000メートルと1700メートルで5歳以上』なら、複勝率が47.6%まで跳ね上がります」
ちなみに、佑介騎手は芝でも狙える。1800メートル、2000メートル、2600メートルの13頭以下で、4歳以下の馬に騎乗した際は、複勝率50%と安定株だ。
◇「朝イチは戸崎と武豊」
4年前、週刊アサヒ芸能で掲載した「競馬新格言」では「朝イチはエビショー」を推奨したが、昨年は戸崎騎手のぶっちぎりだった。
「第1レースの騎手別成績を見ると、戸崎騎手が勝利数トップの16勝。2位タイのルメール騎手と柴山雄一騎手の10勝を大きく引き離していました。連対数も27回で複勝率は52.1%。あと、覚えておきたいのは、3着内数が23回で3位タイの武豊騎手です。複勝率は戸崎騎手を上回る53.5%を記録しています」
◇「最終レース(芝)のM・デムーロは消し」
昨年のM・デムーロ騎手は、リーディング争いこそトップから50勝余りも離されたが、陽気なイタリアンらしく、GIはトップタイの4勝。大レースでの勝負強さを見せつけた。
だが、メインレース後の最終レースとなると、複勝率30%、複勝回収率も52%ともの足りず、ファン泣かせの一面を見せる。
「最終レースが芝だった場合の成績は〈3・0・1・20〉。複勝率は16.7%まで下がり、複勝回収率も23%と、まったく信頼できません」
いくらメインで好騎乗を見せたとしても「最終で、もう一丁」と、安易な考えは捨てたほうがよさそう。こうした「競馬新常識」をもとに、今年は大儲けといきたいところだ。