スポーツ

「日本競馬界3大遺恨」が有馬記念で大激突!(3)

20131226c

 これを後押しするようにバックアップ役を担ったのが、現在は調教師となっているかつての騎手仲間だった。競馬ライター・兜志郎氏が解説する。

「角田晃一師(43)、松永幹夫師(46)などが、みずからが管理する社台生産馬を武に回しているのです。落馬して不調に陥った時から武のことを気にしていたようですから」

 角田厩舎では例えば、アントニオピサで9月29日、10月14日の条件戦に出走している。松永厩舎にいたっては、クレアドール(11月23日)、イリュミナンス(4月21日、6月8日、11月17日)、フェルメッツァ(7月20日、10月26日)、カーヴィシャス(8月17日、9月28日)、サダムサロペット(4月20日)、レッドアモーレ(3月23日、4月6日)、アルディエス(3月24日)・・・・といった具合なのである。

 こうした“裏工作”も奏功し、社台との「復縁」「手打ち」に至った──。

 馬産地関係者は言う。

「実は社台は、武が不調の時から手腕、つまり能力そのものは認めていました。今は(社台お気に入りの)岩田康誠(39)が乗れていないので、ジャパンカップ(GI・11月24日)に出走したジェンティルドンナあたりなら岩田でも勝てるのに、あえて降ろして外国人(ムーア)に乗り替わった。そんな感じですから、武に対しても一時のヘンな感情は消え、合う馬は回すということになっています」

 ジャパンカップダート(GI)が行われた12月1日、ホテルニューオータニ大阪で、恒例の社台グループのパーティが催された。パーティ関係者が明かす。

「これは会員の集いでもあり、競馬関係者や馬主、騎手らも参加します。騎手全員が壇上に上がり、騎手を代表して挨拶をしたのは武でした。『GI100勝の武豊です』との自己紹介でツカミはOK。続けて『今日は社台さんのパーティということで、空気を読んで2着にしました』と言って笑いを取っていましたよ」

 ジャパンカップダートで、武はワンダーアキュートに騎乗して2着。1着は社台レースホース所有のベルシャザールだった。

「来年は(社台からの騎乗依頼は)もっと増えるでしょうね。例えば、社台御用達の騎手がケガでもした時には、武に回ってくる可能性もあると思いますよ」(トラックマン)

 天才に強い馬が回ってくれば、結果が出るのは明らかだろう。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論