〈本当に社長のことを殺したいって思ったり──〉
2月17日に法名の千眼美子名義で緊急出版された「全部、言っちゃうね。」(幸福の科学出版)でこうつづり、所属事務所との確執を明かした清水富美加(22)だが、「出家前」の清水を知る関係者たちは、今回の突発騒動を受けて首をかしげるのだった。
宗教団体「幸福の科学」に出家し、芸能活動を一時中断した清水。教団側は、その理由について、
「性的対象にされるのが嫌で拒否したのに、ブルマーやスクール水着の仕事を入れられた」
と説明した。08年に芸能界入りした清水は、「ミスマガジン2010」に選ばれ、関連イベントでは初々しいビキニ姿を披露していた。
冒頭の告白本には当時の心境をこう記している。
〈私が死にたいと言い始めたのは7年くらい前、ちょうど芸能活動を始めて、水着のお仕事をするようになった15歳の頃でした〉
さらに同書では、16歳の誕生日に、自殺を図ったことも明かしている。
一方で、彼女をインタビューした経験があるフリーライターはこう話す。
「確かに、水着姿になるグラビアの仕事は苦手だったようですね。というのも、本人は小さな胸にコンプレックスを抱いていて、一時は真剣に豊胸手術まで考えていたと、冗談まじりに話していました」
しかし、13年に取材した際には、
「今ではやりがいがある。ふっきれた」
こう語って、グラビア仕事に前向きに取り組む姿勢を見せたという。そんな彼女がヒロイン役で出演したのが同年公開の映画「HK 変態仮面」(ティ・ジョイ)。パンティを頭にかぶるとヒーローに変身する主人公を鈴木亮平(33)が演じたエロコメディだ。
「映画関連の記事でインタビューした時は、『私も変態なので‥‥』と変態仮面への親近感を口にしていました」(映画ライター)
取材現場では、さらに自身が「匂いフェチ」であることを告白。
「ヘンな匂いなら何でも好き」
と“変態ぶり”をアピールし、さらに、
「この作品に出会えて本当によかった。私の代表作になると思う」
こう言って「変態映画」を猛プッシュしていたという。同作品の興行収入は2億円を突破し、公開2年後には続編「HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス」(16年公開)の撮影がスタートした。映画関係者が撮影現場を振り返る。
「現場で、亮平さんは股間をモッコリさせた際どい衣装を着ていました。しかし、目を背けることなく、『さすが変態!』と大ハシャギ。その亮平さんを相手に、スカートの下にはいたパンティを脱いで手渡すシーンがあったのですが、このノーパン演技もノリノリでこなしていました」
現場で見せた“幸福の素顔”とは裏腹に、清水は人知れず思い悩んでいたという。前出の著書には、ブルマーを着用する仕事をしたあと、
「死にたいです。なんでこんな身を削ってやってるのかわかりません」
と、マネージャーに相談した記述もある。それでも仕事をこなさなければいけない状況についても、
〈一秒一秒、やっぱり心が引き裂かれそうでした〉
と書き表している。
「成人してからはお酒を飲む機会も増えたようで、『日本酒を飲みだすと止まらなくなり、いつもベロベロになることも‥‥』と、清水さんから聞いたことがあります」(前出・映画ライター)
最終的にすがったのは、「出家」の道だった。清水の信仰活動について、教団側に問い合わせると、
「積極的に精舎(編集部注※教団施設)へ参拝する等、熱心な信者です」(広報局)
今回の騒動で、撮影中だった映画「泥棒役者」や数々のレギュラー番組を降板した。突然のキャンセルで発生する違約金は「億単位」との報道もある。
「違約金についての話し合いは当分先でしょう。教団側は、まずは清水さんと事務所の契約期間を『2月末まで』とはっきりさせたい。弁護士を通じて交渉を進めています」(芸能関係者)
いずれにしても、清水の新たな「ノリノリ演技」はしばらく拝めそうにない。