水谷豊主演ドラマ「相棒 season15」(テレビ朝日系)の最終回2時間スペシャルが3月22日に放送され、平均視聴率16.2%をマークした。
ただし、その内容に対しては不満も多く、視聴者からは「相棒同士の対立は面白くない」「2時間返して下さい!」といった辛辣な声も聞こえている。テレビ誌ライターもこう語る。
「違和感のあるストーリーでしたね。難事件解決でも、警察内部の巨悪を暴くというのでもなく、単なる社美彌子(仲間由紀恵)の私生活を暴いただけ。今後の伏線かもしれないが、まったく面白くなかった」
だが、今作で視聴者がなにより驚いたのは、芸能界引退を発表した俳優・成宮寛貴氏の映像がドラマ内の回想シーンで流れたこと。水谷演じる杉下右京から「カイトくん」と、成宮氏が演じていた甲斐享の名が出たシーンだった。
視聴しながら意見を交わす実況サイトでは「映像だけじゃなく台詞まで! これって芸能界復帰の予告?」「成宮くん出てきて嬉しい!」「帰ってきてほしい」など、歓喜の声が多く寄せられた。
芸能ジャーナリストはこのシーンを「成宮へのメッセージと感じた」と言う。
「社の物語になったのは、以前、成宮が登場していた作品を土台に使いたかったからではないか、と思いました。不本意な形で引退してしまった成宮に対し“早く戻っておいで”と、作品を通じて呼びかけていたように思いました。『相棒』に関わっている人たちの“成宮愛”を感じました」
俳優・成宮氏を惜しむ声はいまだに多い。もし彼が観ていたら、ファンからの声も届いているかもしれない。