歌手の藤原さくらが両A面シングルの「Someday/春の歌」をリリース。それを記念して川崎、名古屋、大阪の3都市にて“スペシャルフリーライブツアー”が開催された。4月1日にはラゾーナ川崎プラザに満員の観衆を集め約30分のライブを披露。ファンの喝采を浴びていたが、そのライブには批判的な声も飛んでいるという。音楽ライターが指摘する。
「これらのライブは“ツアー”と銘打っているものの、実態はCD購入者対象の特典会をメインにしたリリースイベント。そんな“リリイベ”をツアーと呼ぶのは大げさすぎますし、滑稽にさえ感じます。ただ藤原自身に罪はなく、彼女を身の丈以上に大きく見せようとしている事務所やレーベルなど運営側に問題があると言えるでしょう」
ともあれ今回の“ツアー”が功を奏し、最新シングルは4月1日付のデイリーランキングで9位、翌2日も10位にランクインを果たした。これで5月から開催されるワンマンライブツアーに弾みが付いたようにも思えるが、実際には運営側が失態を露呈した形になったというのだ。音楽ライターが続ける。
「最新シングルは3月29日発売なのに、ランキング入りが1日と2日になったことで『特典会のおかげでランクインできた』ことが見え見えです。本来なら発売日以前から予約を受け付け、積み上げた枚数を発売日にカウントして人気の高さを演出するもの。アイドル分野では常套手段ですが、藤原の担当者はその手法を知らなかったのかもしれません」
CDセールスではとんだケチのついた藤原だが、ワンマンライブツアーは東京・中野サンプラザの2デイズ公演で締めくくるという意欲的なもの。若い才能の活躍にぜひ期待したいものだ。
(金田麻有)