ドラマの舞台となるシェアハウスは、1階がカフェで、2階の住居にオーナーである石田を含めた男女が一つ屋根の下で暮らす。家賃月5万円で、おいしい食事付き。ただし各個室にプライバシーを守るドアはないのだ。
原作では、初めてこの家を訪れた主人公に対して、他の女性住人が、
「いいこと、教えてあげる‥‥ここって、夜這いし放題なのよ」
と、“夜這いし放題ハウス”であることを耳打ちする。
「逃げ恥」では、アラフィフ淑女を演じていた石田だが、今作ではずいぶんと刺激的な状況に追い込まれたものである。
テレビ誌ライターが思いを巡らせる。
「WOWOWの強みは、地上波のコードでは放送できないような幅広い表現も可能なところです。14年にAVメーカーを舞台にカラミ満載のドラマ『モザイクジャパン』を放送したり、15年には相武紗季が大胆な濡れ場に挑戦した『硝子の葦』も話題となりましたからね」
原作で最も性描写が露骨なシーンに登場するのは、ドラマで仲里依紗(27)が演じる、壮絶な闇を抱えた女・美羽。レズプレイまでこなすほど性に開放的な彼女は、売春で生計を立てているのだ──。
原作では、貴生を自室に呼び寄せ、自分の過去を告白しながら、徐々に裸になっていく。ナマ乳を貴生の顔に押しつけて、相手を手際よく脱がせたら、相手の股間に腰を落として“くわえ込む”のだ。
〈腰に感じる重みが、リズムが、それ以外の思考をことごとく奪っていく(中略)下から美羽の乳房を掴んだ。痩せているわりに、意外なほど重みがあった(中略)突き上げる力を、余さず美羽に伝えたかった〉
と、仲の推定Fカップ乳が揺れる様が想起されるシーンで、されるがままの貴生がかいま見られる。また、
〈実際、射精の寸前まではいったと思う。しかし、そこまで至らず貴生は終わった。避妊していなかったから途中で止めた、というようなことではなかったと思う〉
と、美羽の心情がつづられ、ナマ騎乗位での生々しい状況が浮かび上がる。
やはり夜這いは通例なのか、そして、オーナーである、石田演じる潤子が気づいているのか──。
濡れ場に躊躇しない、最近の石田にも期待が高まるばかりなのである。
今年で芸能生活30年を迎えた石田は、仕事に関してまさに絶好調。では、気になる“色恋”事情についてはどうか──。
芸能プロ関係者が話す。
「石田は所属事務所の社長としての顔も持ち、仕事ばかりの生活。料理やピラティスという女性らしい趣味はありますが、もともと水泳に打ち込んだ体育会系の男っぽい性格なので、日曜大工もこなし、男には依存しないようですね」
近況を知るべく、高級住宅街にある石田の自宅近辺を取材すると、近所の住人から、こんな話が聞こえてきた。
「そんなに頻繁じゃないけど、ワンちゃんの散歩をしている石田さんに会うよ」
石田がペットを溺愛しているのは有名な話だ。ところが、話には続きがあって驚いた。
「キャップをかぶった男性とよく散歩をしているのよ。犬と石田さんの写真を撮ってあげたりしてね、仲がよさそうよ。いつも日が沈んだ頃に見かけるわよ」
“訳あり”の住人たちを優しく受け入れる潤子のような、石田のよりどころとなっているのだろうか。