A 阪神の金本知憲監督(49)はメディアに対して饒舌だな。開幕からチームが好調モードを維持しているからだろうね。
E 阪神が好調なのは、オリックスからFAで加入した糸井嘉男(35)の存在が大きい。戦力的に大きなプラスになっただけでなく、彼の宇宙人的な言動もチーム全体のムードを明るくさせたよね。今年のオープン戦で炎上した投手がベンチに戻った際、ベテラン選手がその投手を軽く叩こうと右手を上げて待ち構えていたことがあった。すると外野からベンチに戻ってきた糸井がその手にハイタッチしたんですよ(笑)。実は糸井、投手だった大学時代にも自分がノックアウトされてベンチに戻る際に、殴ろうと待ち構えていた監督にハイタッチしたという逸話もあります。
C 阪神に移籍してから糸井の「ド急ぎ」という言葉がなぜかマイブームみたいです(笑)。「ド急ぎで、セ・リーグに順応したい」とか「ド急ぎでコンディションを仕上げたい」などと、連日のように「ド急ぎ」という単語を連発している。
B 鳥谷敬(35)も安打を開幕から量産していますよね。遊撃のポジションは若い北條史也(22)に奪われましたが、正三塁手として攻守にわたって躍動している。もともと黙々とプレーするタイプですが、ここにきて親しい人間に「今年こそ監督を見返したい」とぶち上げ、燃えまくっているんです。金本監督としては願ったりかなったりですね。
A セ・リーグのディフェンディングチャンピオン・広島はどう? レジェンド右腕の黒田博樹氏(42)が引退し、先発ローテに大きな穴があくのではと心配されていたよな。
C いや、それも問題はなさそうです。4年目の九里亜蓮(25)、2年目の岡田明丈(23)、さらにはドラ1ルーキー・加藤拓也(22)と、次から次へと若手が結果を出しているから、黒田氏の穴は十分埋まると思います。
D 黒田氏は退団したけど、その裏で「陰のコーチ」を務めているんだ。自宅のあるロサンゼルスを生活拠点にしているけど、若手投手たちに国際電話やメールで頻繁に連絡を取ってアドバイスを送っているんだよ。しかも「24時間いつでも連絡OK」とまで言っている。この“ホットライン”は若手投手たちにかなり好評のようで、緒方孝市監督(48)や畝(うね)龍実投手コーチ(52)も、無償で古巣に協力している黒田氏の男気に感謝しているそうだ。ちなみに新井サンも、黒田と毎日のように連絡を取り合っているらしいよ。
A なるほど。新井貴浩(40)は盟友が引退して“黒田ロス”になるのではないかと心配されていたけど、そのぶんだと杞憂に終わりそうだ。
<座談会メンバー>
A:スポーツ紙デスク/B:スポーツ紙記者/C:民放局スポーツ担当/D:球界OB/E:夕刊紙プロ野球担当記者