約1年半の活動休止後、06年に本名の「神田沙也加」名義で芸能界に復帰。今度は、テレビや映画ではなく舞台や声優を中心に活動し、それが、14年の「アナと雪の女王」へとつながったのだ。芸能レポーターの城下尊之氏は言う。
「聖子としては全国区のメジャーの場で娘を活躍させたいのに仕事は舞台ばかり。その後、舞台で共演した山崎育三郎(31)や田代万里生(33)とも熱愛が報じられたが、舞台という地味な場所で活躍する男とつきあうのは、ワールドワイドに活躍したい聖子の理想とはかけ離れていたのでしょう」
一方、この間も聖子の下半身ゴシップはノンストップ状態だった。
「2度目の結婚まではまだよかったが、12年に慶応大の准教授と再々婚。しかも、その間、交際が噂されていた11歳年下のマネージャーとも不倫関係が続行中のようなのです。所属事務所の会長を務める実母らから猛反発を受けると、著作権管理部門だけを残し、事務所を飛び出してしまった。夫がいながらキープしている若い男と新しい事務所を作るなんて、さすがに家族でも理解しがたいでしょう」(芸能デスク)
結婚を機に、5月1日付で母親のいた事務所から独立を果たした沙也加は、名実ともに母親と完全決別したように見える。
「『結婚は愛や恋とは別物で、社会的地位のある人とするものよ』と、沙也加に伴侶の条件を指南してきた聖子は当然、今回の相手も認めるはずがないですからね」(前出・芸能デスク)
コラムニストの山田美保子氏が聖子・沙也加の複雑な母娘関係について語る。
「今回の報道で、聖子のおなかの中にいた頃から世間の注目の的だった沙也加がついに親から自立したかと思うと感慨深いです。それに、若い世代には聖子と沙也加が親子と知られていなかったという事実にもビックリしました。実は沙也加が芸能界で“ママ”と慕うのは舞台だけでなく公私にわたって面倒を見ている大地真央さんです。今回の結婚の報告も、いの一番で大地さんにしているくらい」
娘が「アナ雪」を大ヒットさせた近年、聖子自身はヒット曲に恵まれていない。様変わりした親子の立ち位置も気になるという。
「母のコンサートで盛り上がるのも昔のアイドル時代のヒットメドレーばかり。娘のプロデュースに成功しなかった母親は、すっかり蚊帳の外になっているのでは。どこの家庭でも、一卵性親子というほど仲よしだった母娘といえども、最大のライバルになる時代なんです」(前出・山田氏)
親子不仲の状態は、しばらく平行線を描いていくようだ。
「聖子は5月にジャズアルバムを全米で発売するが、その話題作りのために娘の結婚情報をリークしたのではともっぱらです。一方の沙也加はそのあてつけに、父・正輝との仲よし写真を公表したとも。さらにその報復として、すでに夫とは別居しているという聖子が娘の挙式に合わせて離婚会見をブチ当てるとまで言われているんです」(芸能関係者)
この母娘、「生まれ変わっても一緒に」とはなりたくない宿命なのか‥‥。