木村拓哉の主演映画「無限の住人」が歴史的な大コケ状態に陥っている。公開初週の観客動員は6位に留まり、公開4週目には早くもトップテン圏外に脱落。興行収入も目標の30億円どころか、10億円にも届かない有様だ。もはや木村にとって黒歴史は確定だが、それでも「あの作品にだけは負けられない」というライバルがいるというのである。
「昨年公開の『テラフォーマーズ』です。こちらも公開初週は7位に留まるなど爆死扱いされており、何かと比べられがち。それに両作品には共通点が多いことから、木村サイドとしてはなんとか『テラフォーマーズ』の実績だけは上回りたいことでしょう」(映画ライター)
この2作品はともにワーナー・ブラザースの配給で、製作会社も一緒。監督は両方とも三池崇史で、スクリーン数は「テラ」が327、「無限」が331と横並びだ。しかも公開日もまったく同じ4月29日なのである。さらに言えば「テラフォーマーズ」には山下智久が出演しており、両方とも“ジャニーズ映画”の性格を備えている。
「昨年の『テラフォーマーズ』は最終的な興行収入が7億8000万円で、『無限の住人』としては何としてもこの数字を上回りたいところ。現状では達成可能かどうか微妙なところなので、上映期間を無理やり延長するかもしれません。今なら『カンヌ映画祭出展記念!』と銘打ってロングランを仕掛ける理由もありますしね」(前出・映画ライター)
全体的な収支を考えれば、カンヌ映画祭にも出展した「無限の住人」はコストがかさんでいる可能性が高い。それでも後々に残る年間ランキングなどのためには、目先の損得にはこだわっていられない状況かもしれない。
(金田麻有)