昭和と平成の大きな違いは、40代女優の「現役感」にあるだろう。まだまだゴージャスなオンナであることを、このランキングが物語っている。
なぜ、石田ゆり子(47)はグラマラスではないのに、男たちがグッとくる芳香を放つのか──。40代部門のトップに選出された理由を、映画評論家の秋本鉄次氏が推察する。
「1年前に主演を飾ったNHKの『コントレール~罪と恋~』では、40代でも落ち着いていない“うつろな女性”の魅力がぬきんでていた。彼女の場合、男のドSな部分を刺激するところがあり、特に不倫をテーマにした作品では、観る側の感情とマッチします」
デビュー以来、素顔は常に「天然」と言われ続けてきた。なぜ、そう言われるのか自分でもわからないことこそ「真の天然」であり、年齢を超越したピュアなフェロモンにつながっているようだ。
さて、激戦区の40代部門だが、7位の吉瀬美智子(42)をピックアップしてみたい。女優として注目された「昼顔」(フジテレビ系)は、公開中の劇場版には残念ながら出ていないが──。
「5月30日の特別試写会に、サプライズで吉瀬が登場したんですよ」
こう語るのは、現場に居合わせたフリーカメラマンである。
「吉瀬は、肩を大胆に見せたブルーのトップスと白のボトムスを組み合わせたコーディネート。これまでも二の腕や肩を剥き出しにした服は多かったですが、この日はお辞儀するたびに、形のいい白い胸の谷間が何度も見えそうになった。シャッターを押しながら、どのカメラマンもザワザワした感情になりました」
さすが、四十路ともなると見せ方の強弱は心得たものである。
吉瀬は遅咲きの女優であるが、脱アイドルでじっくり成長した篠原涼子(43)も女優としては晩成型。堂々の3位にランクインしている。
前出・秋本氏が言う。
「20代までは歌を歌ったりコントをやったり、自分の立ち位置がよくわからなかったんでしょうね。女優に専念して、30歳を過ぎたあたりから体型も含めて色っぽくなった」
このところ、ブラのCMでは張りのある胸の谷間を大胆に見せている。2人の子を持つ母親でありながら、むしろ、フェロモンはますます増量中だ。
「映画の『アンフェア the end』(15年)では、シャワーシーンでバックからのフルヌードを見せた。その腰から尻にかけてのみっしりと脂が乗った感じが、クラクラするほど鮮烈でした」(前出・秋本氏)
そんな篠原は10月スタートの「月9」で、同枠として初主演を飾ることが決まった。共演が石田ゆり子という黄金の布陣であり、四十路コンビで視聴率を稼げるかに期待したい。