吉本芸人らが所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシー(以下よしもとCA)の新社長に、ダウンタウンのマネージャーを務めた藤原寛氏が就任していたことがわかった。6月14日放送のラジオ番組「たまむすび」にて、吉本芸人の博多大吉が明かしたもの。
大吉は中堅芸人らとともに新社長を囲む飲み会に参加し、今後の仕事に関する話し合いをもったという。その藤原氏は昨年の大晦日放送の「絶対に笑ってはいけない科学博士24時」(日本テレビ系)にも出演するなど、お笑いファンにはおなじみの存在。この人事がダウンタウンのスゴさを示していると、お笑い業界に詳しいライターが指摘する。
「吉本グループを統括する持ち株会社・吉本興業の大崎洋社長はダウンタウンを見出した人物で、岡本昭彦副社長もダウンタウンの元マネージャーです。そしてよしもとCAでは藤原氏が社長を務め、新田敦生常務や木本公敏取締役もやはり元マネージャー。その木本氏はフリーアナ内田恭子のご主人としても知られています」
なんとダウンタウン人脈が吉本の経営陣として要職を占めているのである。しかもそのマネージャー人脈は吉本社内にとどまらず、政界にまで広がっているというのだ。お笑い系ライターが続ける。
「芸能事務所の業界団体である日本音楽事業者協会では、吉本出身の中井秀範氏が実質的トップの専務理事を務めています。その音事協は日本製コンテンツの輸出など様々な政策において、政府と芸能界の橋渡し役を担当。いわばコンテンツ提供者側の代表という立場であり、その責任者がダウンタウン人脈ということになるのです」
最近では又吉直樹の芥川賞小説「火花」がNetflixで世界に向けて配信されたり、ピース・綾部祐二がアメリカに進出するなど、国際的な話題にも事欠かない吉本。そんな海外進出にもダウンタウン人脈が一枚噛んでいるのかもしれない。
(金田麻有)